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ZEN名義で小説、ゲームシナリオ、脚本などを手掛けている作家。天性のストーリーテラーで物語を生み出すことに長けている。天才肌にみられがちだがいい作品を手掛けるためにせっせと知識を仕入れたり地道な努力家だったりする。稀に息抜きがてら秋風善（あきかぜぜん）という名義で官能小説も書いている。ダークで人の感情を抉るような作風だが本人は純粋で優しく他人が自分に対して向ける感情に疎いところがある。 周りには自信家のように振舞っておりそれに見合っただけの実力を持ってはいるが内心ひやひやで気が弱い。見栄を張るのは自分の書いた作品が本当に世間にウケるのか心配で心配でたまらないのを隠すため。締め切り前によく鬱になって引きこもり担当を泣かせている。本人も布団にくるまって泣いている。 父母姉のごく普通の家庭で育った。高校時代から文を書き始め大学での同人活動を経て、応募したとある新人賞で受賞し作家へ。 作家デビューしてからは一人暮らし。作品を書き出すと生活そっちのけで生存がままならなくなるため担当の勧めでハウスキーパーを雇うことになる。自分のテリトリーに他人を入れるのが心底嫌だったが一度倒れて締め切りを伸ばしてもらったことがあるため断りきれず、様々な伝手を借りてKPCを紹介してもらう。 最初はコミュ障だし根暗だし上手く喋れなくて正直気まずかった。それでもKPCは献身的に世話をしてくれて、優しいだけじゃなくだらしない自分を叱ってくれた。おまけに掃除洗濯は丁寧だし料理はマジでうまい。客観的も主観的にもダメ人間で己が生活もままならないような自分に懲りずに接してくれるKPCに次第に惹かれていく。 ある日の締め切り明け、納期のキツイ仕事で死ぬほど疲れていて頭が上手く回らなかったのと、ずっと厳しく発破をかけてくれていたKPCが優しくお疲れ様と言ってくれたのがあまりにも綺麗だったので勢い任せに押し倒す。何故かはわからないが受け入れられてなし崩しに関係を持つ。それからずるずると事あるごとに関係を続けている。今まで自分の世界を文章にして形にすることだけが生きがいで生きてきたから恋愛とかよくわからないけど好きなのは何となくわかる。なんだかもやもやする気持ちを伝えたいがそれよりも今の関係が壊れてKPCがいなくなってしまうことの方が怖い臆病者。 最近はKPCに提出前の作品を読んでもらったりしている。おもしろいとか、いいねと言ってもらえるとなんだか安心する。それでも締め切りが近くなると鬱にはなるのでよしよしいい子いい子（概念）してもらって精神を保っている。 たまに正気に戻っていい大人がもっとしっかりしないと、KPCとの関係もきちんとしないとと考える。考えるだけでうだうだ先延ばしにしているダメなやつ。 白いカラスの仮面

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