タグ： 超心霊研究部 基本1～2 上級

◆経歴 　本名アレクサンドラ。サーシャは愛称であるが、なにぶん『アレクサンドラ』は長いのでたいていの場はサーシャで通している。 　母親はかつて日本人旅行者にひとめ惚れした挙句、その場で駆け落ちしたフランス系マフィアのボスの一人娘。サーシャが中学三年生のころ、フランス本土でマフィアの抗争が激化しボスが死亡。後継者争い、およびその血統を危ぶんだ勢力がわざわざ日本に襲来して星影家を始末しようと試みる。 　サーシャは物心ついた時には傍にあり、しかし秘密にしていた『まほう』で一命を取り留めるが家は全焼、両親は死亡した。 　事件の後、“ネーム・オブ・ローズ”ローザ・バスカヴィルから接触。 　サーシャの『まほう』の正体と、両親を殺した犯人もまたサーシャと同じくオーヴァードであるということを教えられる。犯人逮捕に協力してほしいと差し出された手を、拒むことはできなかった。 　サーシャは知らない。 　ローザの目当てはサーシャに流れるマフィアの血統、オーヴァードを一人ならず抱える裏社会の組織を手駒に置くことだということを。ローザから回される仕事はUGNというより、ローザからの依頼に近いものであるということを。 　そしてローザの工作によって、フランス本土に『サーシャ派閥』と呼ぶべき勢力が着々と拡大しつつあるということも。 　かくしてUGNイリーガルと学生の二足の草鞋という、アクロバティック過ぎる高校デビューを飾ることになったサーシャ。 　犯人逮捕を目指して精力的にUGNの依頼を受けているため学校は休み勝ち。遅刻早退も数が多い。さらにすぐに任務にいけるように、そして制服から学校を割り出されないようにという配慮から常に私服で活動している。 　単一民族国家である日本において金髪碧眼の美少女はそれだけで十分目立つという点に考えが及んでいないあたり、天然の疑惑アリ。 　彼女の生活態度からよく知らない相手からは不良だと思われているし、彼女自身も意図して粗暴に振る舞っている。 　しかし授業態度そのものは真面目であり、遅刻欠席早退も極力しっかり学校に連絡を通し、さらには補習として提出された課題もばっちりこなして提出しているため、教師陣からは何か事情があるのだろうと生温かく見守られている。 　また、同じオーヴァード相手には『巻き込むかもしれない』と素性を偽る必要が無いため、彼女にとっての素である敬語を用いた礼儀正しい態度を見せる。 　エグザイルシンドロームで操る髪をモルフェウスシンドロームで鋼糸のように強化し、ノイマンシンドロームで制御するという戦闘スタイル。 　その性質上、普段は髪を束ねており、これをほどくのは彼女にとって刀を鞘から抜くのと同義。

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