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火点し頃の蜘蛛踊り HO2 旅行雑誌記者 身長とは真逆で気が小さいオドオドとした女性。人に何か言葉をかけられると悪かろうが悪くなかろうが、取り敢えず謝ってしまう癖がある。しかしネガティブ思考や自分がなにか悪いことをしたと思って謝っているのではなく、現在は脊髄反射で謝っているだけ。大人しいかと思いきや言いたいことは言い、大抵の人が聞きにくいと思ったことでもズケズケと聞いてしまう無神経な人間。ある意味では記者に向いているが、あまり空気を読めるタイプではない。 その性格のせいで学生時代、同級生をひどく怒らせて大きな乱闘騒ぎになり左目に大きな傷を負った。因みにその時彼女は同級生の鼻っ柱をへし折っている。 〇通過シナリオ ・火点し頃の蜘蛛踊り(HO2) ・不運で幸運な君と歩く(KPC) ・手を伸ばして(KPC) ・君が世界で生きる意味(KPC) ・ムーンリットの終点で(KPC) 以下 ネタバレ有り 児童養護施設に3歳前後に預けられたらしい。幼かったため、ほとんど覚えていないが大人になってから施設の人から話を聞いたところ、施設の玄関前に毛布にくるまれて置き去りにされていたとか。6歳の頃に今の養家に引き取られ、現在の名前をつけられた。もしかしたら以前は別の名前がついていたかもしれないが、まったく記憶にないのでこれを本名だと思っている。 気弱な性格と転校生であったこと、今の家の本当の子どもでないことから小学生の頃はいじめられっ子だった。その際に自分が悪くなかろうと謝ってしまう癖がついた。養父母の2人に心配かけまいと隠していたものの、3年生の頃にとうとうバレた。その時にまるで自分のことであるかのように考えてくれて、いつもは無口で厳しい養父が1番怒り、見ないふりをしていた教師たちやいじめっ子の親に毅然とした態度で対応してくれたことから、いじめは4年生にあがる頃には落ち着いた。 養父母の2人が自分を本当に家族として大切に思ってくれていると実感し、謝りぐせは直らなかったものの自己肯定感と図太さが身についた。そのため深い感謝と恩義を抱いており、自分も養家の家族を自分の本当の両親だと思っている。こんな良い人達に育てられたのに、自分の性格があまり良くないのは自分を捨てた血の繋がりがある両親の遺伝子のせいなのだろうと思っているため、実の両親のことは好きではない。何も知らないけど。 ただ実の両親のことが気にならないといえば嘘になるので、記者となり各地を回りつつ、いつか会えたら自分を捨てた理由を知りたい。今更会ったところで自分にとっての家族は養父母であり、血縁なんて関係ないと思っている。ただ、なぜ捨てたのか、その真実を知りたいのだ。 現在は昔から好きだったオカルト雑誌の記者となり、オカルトな噂を聞いては各地をとびまわっている。最近噂であまり信憑性のない、妙に宗教じみた話を聞いた。しかし『八肢島』という言葉に何故か懐かしさを感じ、取材へと向かうことを決める。オカルト雑誌の記者と名乗れば身構えられるかもしれないので、今回は旅行雑誌の記者を名乗っている。

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