タグ： 生還 アイにかえる無彩花へ

https://picrew.me/image_maker/13338 アイコンはこちらで作成 不定の狂気　２０２０年５月まで 紫色の花に異常に執着する。 技能取得ベース基本ルルブ【作家】 作家名は「至極 鉄線（しごく てっせん）」 至極色とクレマチス 元々いた孤児院では色が見えない体質を理由にいじめられていたので、他人の顔色を伺い危険を察知する能力に優れる【心理学】【目星】【回避】 ○至極 鉄線 　それは藤村の恩人の男の名である。 　世界の色が見えない藤村に、彼は世界の色彩についてその美しさを語って教えてくれた。小説を目指すきっかけとなった人物である。年の割に年寄りくさい口調で話す年の離れた男。 「色が見えないってのはいわば世界が水墨画みたいにシンプルにできているんだろう。それはそれで綺麗だと俺は思うがね」 　しかし、単なる憧れと片付けるほどに単純な関係ではない。 　至極の言葉に憧れて、小説家を目指したが藤村は己の言葉に人を動かすほどの魅力がないことはわかっていた。悩んだ彼は、至極の残した大量のノートに目をつける。 　今の藤村の著作は全て彼が残したアイデアノートから取ったものであり、いわば盗作である。いつか至極が名乗り出てそのことがバレることを、心の底から恐れている。 　作家名を至極の名前にしているのは、バレた時にあの男の名義にしておけばいいわけが立つという卑怯な打算かもしれないし、自分の罪を暴いてほしいと内心で思っているからかもしれない。 　あるいは、どうせ名乗り出るつもりはないだろうという、自分を捨てていなくなった彼に対する藤村なりのあてつけかもしれない。

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