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〇御法川真澄 元ヤンのシングルマザー 両親ともに教師の家庭で育ち、様々なことを制限されながら厳しく躾けられてきた。教師の娘なのだから良い成績を収めて当然、勉強が最優先、テレビはニュースと教育番組のみ、ゲームなんて悪い影響しかない。そう言われ続けて毎日勉強ばかりしていたが、高校受験で失敗。滑り止めで受けていた高校に入学する。しかし今までの生活の反動でか、不真面目な同級生とつるむようになる。それからというもの、朝帰りしたり、ケンカをしたり、学校で問題を起こすようになった。最低限の勉強はしていたので、半ば強制的に大学へと進学するも、在学中に交際していた男性との間に子どもができてしまう。真澄はどうしても産みたいと望み、彼も産んでほしいと望んでくれたため、出産。両親に妊娠のことを報告したが大反対され、半ば駆け落ち同然で大学を辞めて、実家を飛び出してきた。そのため現在は絶縁状態。 それでも旦那は優しく、2人に不便させないようにと一生懸命働いてくれた。質素ではあるものの3人で、愛に溢れた幸せな毎日を送っていた。 しかしある日、旦那は仕事から帰宅途中に事故で他界。結婚記念日だった。 旦那の死後は1人で息子を養うために、今までしていたスーパーのパート以外に仕事を増やし、夜はスナックで働いている。 現在、中学生になったばかりの息子(13歳)が1人いる。 自分が子供の頃に厳しく制限された生活を送っていたので、好きなように好きなことをさせてやりたい。しかし不便をさせないようにと働いているが、それ故に一緒にいられる時間が少なくて寂しい思いをさせてしまっていること、親らしいことが出来ないことを申し訳なく思っている。学校行事にはなるべく出席したいのだが、仕事の関係で出席できることは少ない。懇談会などで、親子行事やPTA役員の話になると肩身が非常に狭くなる。 月に最低1度は息子と2人で出かける日をつくっている。その時に流行りのゲームでも漫画でもなんでも好きなものを買ってあげると言っているが、中々欲しいものを言ってくれない。せめて良いものを食べさせてやりたいと良いご飯屋さんに行っている。 ちなみに本人の料理の腕はソコソコで、たまに料理を焦がす。息子のほうが料理がうまい。 〇御法川椋(みのりかわ　りょう)、息子、13歳 口下手で甘え下手な少年。現在プチ反抗期で、何を聞いても｢別に｣｢普通｣と答えがち。 父親がいないから、自分が母親を支えたいと思っているものの素直になれない。どうしても冷たく当たってしまう。母のオーバーワークを自分のせいだと思っている。少しでも母の力になりたくて毎日学校が終わると家事手伝いをしに真っすぐ家に帰るため、所属している部活は殆ど活動をしていないパソコン部。 器用で料理上手。 好きな物なんて買ってくれなくていいから、もう少しだけ一緒にいる時間が欲しい。 〇御法川宗介　享年30歳、夫 優しい家族思いのお父さんだった。 ◆通過シナリオ ・傀逅 ・アルジャーノンの伝言

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