タグ： 創作女子 あまの卓

両親が登山家である為小さな頃から山に登っていた。 山は第2の故郷ですから、と言うくらい。 二十歳の頃両親を山岳事故で亡くす。 二つ上の姉、琴子はクライマーの仕事をしている。 両親が亡くなっても、山に登り続けた。 曰く、唯一ここでの思い出を忘れたくないから(姉は怖くなり山に登れなくなる)。 山に対してアホほど真面目な登山家が好き。だから両親も姉も、そして自分自身のことも好き。 山でなら、私でいられる。と山に登り続ける。 大学サークルで登山サークルに入った際に2つ上の男性、「志麻 喜久耶」と知り合い、意気投合。 お付き合いを経て婚約。来年に結婚の予定だった。婚約指輪は揃いのチェーンで首から下げている。 志麻の使っているコンパスの使い勝手が良さそうだと、十深が声をかけたのが出会いで、初めてのプレゼントは青いメタリックが特徴のコンパス。 志麻のことは「目標となる登山家の1人」。両親もそこに含まれる。 子供っぽいところもあるが、山に対しての真面目さに惹かれた。 彼もまた、山のことを愛した登山家だからだ。 志麻は医療関係の仕事をしながら登山をしていた。登山家としては知名度も出てき始め、将来有望とも言われる。そして、第一次登山隊に志願した。 十深が止めるも、登山家として挑戦したいと登山。未だ帰らない。 止めなかったことを後悔したが、今となっては迎えに行くつもりで第2次登山隊に志願。姉からは猛反対を食らうも、登らなきゃいけないと断固として意志を曲げない。 芯の通った、真っ直ぐで熱意のある女性。 自分のことよりも他人のことに熱意を注ぎがちなので、悪くいえばお人好し。人懐っこさから年上年下問わず愛される。 「全員で登頂して、全員で帰りましょう」

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