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〇源椿(みなもと・つばき)／『或る探偵の回想録』HO1:私立探偵 【椿】：「控えめな優しさ」「誇り」 『源探偵事務所』をたった一人で営む、若き私立探偵。 はんなりと淑やかで、常に穏やかに微笑みを絶やさないものの、己の真意を悟られぬよう飄々と、それでいて己の気が向くままに過ごしている自由人気質の女性。 腰ほどまでの長さがある赤髪を艶やかに靡かせ、色素の淡い薄氷色の眼差しを常に楽しげに細められ、何処か神秘的な雰囲気さえも湛えている。派手な柄の羽織を着物の上に常に羽織っており、赤髪と羽織が靡く様は、高らかに鳴らされる洋靴の高い踵と相まって、不思議と人目を惹き付ける。 帝都の大通りから入り組んだ裏路地を幾つか越えることで辿り付ける場所に、小さな庭付きの品の良い洋館を個人事務所として開いてはいる。が、立地が立地である為に辿り着ける人間が少なく、且つ当人の気質から気に入った依頼しか受けないために、知る人ぞ知る、な現状。 然し、過去に幾つかかなり大きな事件を解決した実績があり、更には下記の従兄弟の青年将校が持ち込む軍や華族関係の依頼を熟す頻度が比較的に高い為に、そちらの方面に名が知られている。 仕事にはあまり熱心では無く、大抵の時間を自室のベッドやバルコニーで寛いでいることが多い。自身から依頼人を迎えることは滅多に無く、昨今は完全に助手に任せてしまっている。 だが、反面、いざ仕事を請け負えば、穏やかな容貌や態度の裏側で、常に全神経を張り詰め、思考を凄まじい速度で回しており、自身の仕事は全うする。報酬に見合った成果を必ずといっていいほどに叩き出すゆえに、存外依頼人からの評判は良い。だが、良くも悪くも成果を出す為に、恨みを買う頻度も少なくはない。 また、思考に精神・体力の全てを注ぐ影響で、大きな依頼の後はその反動を受け、ほぼ丸一日起きてこないことがザラ。日頃眠っていることが多いのも、実は此処に起因している。 生まれは『清和源氏』に列なる、京都の良家。長女であり、様々な理由から女の身でありながら家督の継承権を託されてはいたが、堅苦しい家柄が性に合わず、若くして家を出、現在に至るまで一人で生計を立てている。 趣味は賭場通い。幼少期から賭け事への才能と運があり、それを見抜いた従兄弟の青年将校が面白がって賭場へと身分と性別を隠して連れていき鍛えた結果、見事に才能が開花。家を出て一時は賭場荒らしで生計を立てていたほど。 後、賭場で出逢った青年将校の知り合いの探偵と交友を深め、一時の間弟子入り。暫く彼の事務所に所属しノウハウを学んだ後に、独立し私立探偵として開業する。 基本的には誰かを雇うつもりはないが、現在は昔に交友のあった従兄弟の医学生の青年を一人、助手として雇っている。様々に振り回しながらも、真面目且つ歳の割に有能な彼を存外気に入っている様子。 また、帝都の街にはかなり広い人脈を持っており、信を置く小飼の情報屋も幾人か、雇ってはいないが"飼って"はいる。 喫煙者。藤の香を混ぜた煙管を暇があれば蒸かしており、柔らかな甘い香りを常に纏っている。 幼少期の護身術と合わせて、ちょっとしたやんちゃをしていた時代の自衛手段として、軍の将校らに拳銃の扱い方をの手解きを受けており、腕は"それなり"。 また、常に持ち歩いている扇は実は鉄製であり、銃を取り出すまでの牽制や、緊急時などの自衛手段として行使する。黒地に薄紫の藤と金銀の蝶が舞う、美しい代物。 その昔、事務所を開業した直後、現在の助手とは違う青年を一人、助手として雇っていた。然し、とある難事件の際に、その助手は命を落としている。以後、不思議な縁によって現在の助手と再会するまでの五年弱の間、『助手』たる人間を雇ったことは一度も無かった。 【フレーバー】 月見草（ツキミソウ）「美人」「自由な心」「うつろな愛」 どこか色香を称える貴方は、そこに座るだけで皆の視線を奪うことだろう。おしつけない沈黙と、気ままな心が、周りの人々の心を癒す。 【特徴表】 27：珍しい技能　→　芸術(イカサマ) 〇【通過シナリオ】 ・「或る探偵の回想録」：SAN値+8,聞き耳+9,心理学+7,クトゥルフ神話技能+1 ・「或る探偵の追想録」：SAN値−2,目星+5,歴史+5,拳銃+7,クトゥルフ神話技能+2 ・「きんぎょばち」：心理学+3,SAN値+15 ・「その随に君を呼ぶ(KPC)」：SAN値-1 ・「籠鳥雲を恋う君に」：図書館+9,SAN値+9,クトゥルフ神話+1 ・「難解なる征服者」：SAN値+3,クトゥルフ神話+3,回避+10,医学+6 ・「或る探偵の閑話録」：SAN値+3

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