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「私の名はミスター・ジャスティス！　あ、不審者じゃないから通報しないで！」 白スーツで全身を覆う不審者......ではなく零細ヒーロー。ヒーローからは同業者と見られず、よく見る一般市民ですら「白スーツのやばい奴」と認識している者が多い。 街の隅にポツンと佇むヒーロー事務所は小さく、ヒーローは彼含めて三人しかいない。彼、芥子メライザ、希望乃絆の三人だ。メライザは甘いマスクとその外面の良さから人気があり、絆の拙いながらも懸命な姿には心打たれる者が多い。よって、一般市民には事務所に二人のヒーローがいると思われている。けど先輩もいるんだ、一応ヒーローたちの取り纏めなんだ。 なぜ人気のヒーローがいるのに事務所が小さいのか？それは白スーツのやばい奴が救助活動やヴィラン殲滅と共に街を破壊するからである。メライザと管理人には本当に迷惑を掛けてると思うがダメなことはダメとはっきり言う。 白スーツのやばい奴、その正体はかつてLGを獲得したヒーロー、断罪の修羅『愛染明王』である。仲間でさえもその正体を知る者はいない。 「5秒で200叩き込む、死ぬなよ」はかつての彼の決め台詞。 かつて彼は大規模なヴィラン騒動から街を守りきれず、自身も家族を失い、失意の中姿を消した。 が、ある日街で暴漢に襲われていた子を助けた際に「本物の正義の味方」と呼ばれ、かつてヒーローとして戦っていた時の熱が再燃する。 その日、断罪の修羅『愛染明王』は正義の味方『ミスター・ジャスティス』として生まれ変わった。 元々がクールでぶっきらぼう、印象が近寄り難かったため、今度は人に親しまれるヒーローになろうと頑張った、結果が白スーツのやばい奴。 戦闘スタイルは大きく変わっており、キュマイラ、ハヌマーンだった頃の俊敏かつ力強い動きによる連打から、影を扱うようになっている。オーヴァードだった妹のウロボロスのシンドロームを受け継いだ結果、一瞬で詰め寄り敵の攻撃を誘いカウンターを打つスタイルになっている。 その胸に灯すのは正義の炎、燃え盛るその炎は燻っても何度でも燃え上がる！

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