タグ： 連ノ河探索者敦

基本ルルブ犯罪者 フランスの非常に治安の悪い地区で生まれ育った。10年前ギャングに報復されズタボロになっていたところをルシアに拾われる。 容易に他人に心を開こうとしない冷酷で野心的な人物。フェレイロ家やルシアにさえも完全には心を開いていないように見える。 ギャングにやられた怪我がもとで体をうまく動かすことができなくなった。 手癖が悪い。守銭奴。 *****ここから先『沈黙への夜想曲』HOバレ***** 欠落したものは『信仰』 本名は「ユダ」(フランス語読みでジュダ) チェロは殺害した祖父の遺品である。「ゴーシュ」という名前も祖父のものを使用している。 優しく信仰に厚い人格者であったチェロ奏者の祖父に育てられた。ユダは祖父を心から尊敬し、祖父のようになりたいとチェロを教わった。祖父の演奏は素晴らしかった。 貧乏であったが祖父はよく人にものを分け与えた。自分たちに食べるものがないときでも乞われれば惜しみなく与えた。 祖父の口癖は「信じよ、さらば救われん」で、ひとにはどこまでも優しくするようユダにも説いた。ユダもそれを真面目に守った。 しかしどこまでも人にやさしくする祖父を食い物にする人間は後を絶たず、二人は様々なものを失っていった。 ユダは祖父にだんだんと不満を抱くようになっていた。世間に評価されるだけの実力があるのにそれを誇るどころか恥じるように隠し、信じよとだけ言って全てを人に与えてしまう祖父がもどかしかった。どれだけ神に祈りをささげていても救われるどころかどんどんと苦しくなっていった。 ユダがそのことを伝えても祖父はユダに諭すように微笑むばかりだった。ユダはさらに不満を抱くようになった。 ある日とある有名な音楽団がチェロ奏者を募集する張り紙を出した。それを見たユダは人に奪われる前にと張り紙をちぎり持ち帰って祖父に見せた。ゴーシュならこの音楽団で一等のチェロ奏者になれる。そしたらお金もいっぱいもらえて、人に施すことだっていくらでもできるようになるだろ。 ゴーシュはそれを見て喜ばなかったどころかユダをたしなめた。私のチェロはお金のためにあるのではないんだよ。そもそもその張り紙をなぜちぎってしまったんだ？そんな独り占めをするようなことはしてはいけない、早く戻してきなさい。ユダはもう我慢がならなかった。怒りに任せ思わず祖父を突き飛ばした。 やせ細り弱っていた祖父はふらつき、そのまま柱に鈍い音をたて頭をぶつけて倒れた。祖父が起き上がることはもうなかった。 怖くなったユダは祖父のチェロ一つをもってその場から逃げ出し、そのまま音楽団に「ゴーシュ」という名前で入団した。 しかし祖父ほど演奏がうまくない彼は音楽団になじめずまもなく夜逃げするように退団。その後スラム街で犯罪に手を染めながら生活をしていた。 神のことを憎く思うのと同時に恐れてもいる。生きている間に物質的に幸せにならなければ意味がないと考え、精神的な幸福を重んじる人間を軽蔑している。 祖父の生い立ちについては定かではないが元々それなりに裕福な家の人間であったようでユダに聖書やセロを教えたり食事マナーや言葉使いもきちんと教育したようだ。

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