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菜見馬組（なみうまぐみ）構成員。 ガラが悪くキレやすいチンピラ。菜見馬組の狂犬。 組長や若頭、兄貴分である鏑谷には素直に従うが、同期の灰島や下っ端にはよくキレ散らかしている。 中流家庭に生まるが、幼少期のある日。 一緒に出掛けた父親と彼は質の悪いチンピラに絡まれる。 父親は頭を下げその場は難を逃れたが、チンピラたちに目をつけられてしまったのか、数日後に悲劇が起こる。 一家はいつの間にか、質の悪い業者にダマされ莫大な借金を抱え込んでしまっていた。 両親は家族を守る為に必死に行動した。 連日押しかけてくる借金取りに頭を下げ、休みの日も電話口で取引先へ頭を下げ、 そして「こんなことになってしまってすまない」と息子である彼にもよく頭を下げた。 そんなある日、父親がリストラにあった。 理由はわからないがどうやらかなり理不尽な理由らしい。 その晩、一家は借金取りに拉致された。 激しい暴行を受け、死ぬ寸前になってまで両親は借金取りたちへ土下座していた。 命からがら、子供を守る為に土下座をする両親を、借金取りたちは嘲笑い、その頭を踏みしめた。 そして、その目の前で彼も暴行を受けた。 彼は悟った。人は一度ナメられたら、死ぬ間際までその魂を貶められるんだと。 そこから先の記憶は曖昧だが、後から聞いた限りでは乗り込んできた菜見馬組によって、彼だけが奇跡的に救われたらしい。 それ以降、組への恩を返すために一員として働いている。 そんな経緯もあって、彼は自分や組がナメられることに非常に敏感で、少しでもナメた態度を取られるとキレる。 このような場合は普段の喚きたてるような態度から一変し、ドスのきいた静かな声でキレる。 こうなると、鏑谷でも止めるのに一苦労する。

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