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□生い立ち 本部に籍を置くUGNエージェント。 両親共にオーヴァードで、Rラボ日本支部所属研究員として働いていた。自身は非オーヴァードとして産まれてきたが、環境が環境だったため、幼い頃より世界の真実を知らされており、能力は持たないものの、ゆくゆくは両親のように研究員としてUGNで働くため勉強を続けていた。 しかし彼女が18歳になった日、両親が突如行方を晦ましたとの報告が上がる。何の理由も分からず消えてしまった両親の手掛かりを探すために、彼等の自室を探っていたところ、真っ黒な光を放つ歪な石を発見。あまりの気味の悪さに手離そうとした刹那、彼女の右手の甲に吸い寄せられるように融合し、それによってオーヴァードとして覚醒する。 その後の彼女の処遇については、周囲が結論を出す前に自らラボに入る本来の道を辞退。日本支部長である霧谷に直接掛け合い、本人たっての希望により戦闘用エージェントとして配属されることとなる。 任務への意欲もさることながら、特にジャームを討伐する作戦においては類稀なる才能と成功率を有しており、周囲の偏見等を己の実力ひとつで捻じ伏せ瞬く間に伸し上がっていった。現在はUGN本部の戦闘部隊に籍を置くエージェントとして活動している。本部に配属されて以降、普段はアメリカで生活しているが、稀に任務等で日本に帰ってくることもある。 □性格･容姿等 几帳面で真面目な性格。自分にも他人にも厳しい完璧主義者の上、あまり他人とつるむこともないため、冷たい印象を与えがち。真面目と雖も規則に縛られた融通の利かない堅物というわけではなく、それが自身の信念と相反することであるならば迷わず無視する一面もある。 オーヴァードとして覚醒したことを「選ばれた」と考えている節があり、覚醒した過程はどうあれ、力を持っていることに対する誇りを抱いている。またそれがオ－ヴァードとして当然の考えだと思っている。 両親のジャーム化という経験をしたことが影響し、ジャームに対する嫌悪感が強く、理性を失ったオーヴァードのことを蔑視しており、其等の"処理"をオーヴァード/エージェントである自身の使命としている。そのため捕縛し保存できる可能性のあったジャームでさえ問答無用で殺してしまう場合も珍しくなく、それ故にUGNからは多少なりとも目を付けられている。 自身の考えが極端且つ異端であることに対する自覚はあるが、力を持つ者が力無き者を守るために能力を行使することは至極当たり前のことであり、自身のしている行為もあくまでもその理念の延長線であると考えているため、悪びれている様子は見受けられない。ジャームへの嫌悪感はあれど、決して感情的な理由で殺して回っているわけではなく、凍結保存という形で回答を先延ばしにするなど、悠長に構えていられる程ジャームを甘く見ていない――寧ろジャームの存在を重く受け止めすぎているが故の行動とも言える。 穏健派/改革派で二分するのであれば後者の考えを持っているが、そも組織内で覇権争いのような真似をしていること自体馬鹿らしいと思っている。この考えに関しては普段内部対立意識の薄いアメリカで活動している影響を色濃く受けている。実際エージェントになりたての頃――日本支部に所属していた頃はかなり偏った改革派エージェントという風に評価されていた。 手段に難はあれど、「世界を護る」という目的意識を明確に持つ紛うことなきUGNエージェント。組織側からしても、扱い難いエージェントではあるが、その実力は確かなものであり、また野放しにするよりもある程度手綱を握れる立場に置いておいた方が得策であると判断したため、敢えて排斥することはせず、謂わば利用し利用される関係性を保っている。 両親の話が無闇に広まり面倒事に巻き込まれることは避けたかったため、エージェントとしてUGNに入る際に態々戸籍を消し名前まで変えている。本名は朽木枢(くちき-かなめ)。 一人称「私」二人称「貴方/キミ(年下)」三人称「(名字)さん/(名字)くん(年下異性)」。 考えてから話すタイプ。ハキハキ簡潔に喋る。発話時のテンションは低め(トーンが平坦)。感情的にならないように努めている。 アッシュカーキの髪を右から左にかけて長くなるようにアシンメトリーに切っている。前髪は短め。瞳は黒に近いグレーで横長、細め。全体的に気が強そうな印象を与える。 戦闘中でも動きやすいように改造された特注のパンツスーツにパンプスという出で立ちがデフォルト。私服も至ってシンプルなものばかり。自分を着飾ることに興味がなく、清潔感と機能性を備えていればなんでもいいと思っている。任務中以外は後述する理由により、両手に黒革のハーフグローブを着けている。 好きなものはやり応えのある任務と甘いもの。重度の甘党。コーヒーをブラックで飲んでいると思いきや角砂糖を7つほど投入している。嫌いなものはジャーム。苦手なものは過干渉。 □能力について バロールのピュアブリードで、右手の甲に埋まっている石から魔眼を発現させて使用する。弾くと長さが自在に変化する槍状に変形し、相手の身体を的確に貫いていく。接敵した瞬間更に形状を変化させることで、より殺傷力に特化したものにすることも可能。 操る魔眼は様々な色や形、大きさをしている。これは石に融合させられている様々なバロールシンドローム発症者の魔眼を自分のものとして使っているからである。 また、体内に他人のウィルスを取り込んでいる影響からか、力のコントロールが一般のオーヴァードに比べてより困難になっている。ともすれば過剰に力を解放してしまいそうになるのを抑えつけながら能力を使っているため、その反動で自身が傷ついてしまう。 普段の生活でも気を抜いていると能力を発動させてしまい、触れた無機物に影響を与えてしまうことがあるため、任務外では安全弁として両手に革手袋を着けている(《刻の魔術師》)。 □両親について 父がバロール×ソラリス、母がバロール×ブラム＝ストーカー×ウロボロス。何方も強硬派の理念に共感しており、選民主義思想を持っていた。 Rラボでの研究内容は「バロールシンドローム発症者における魔眼の発現の差異について」。体内に存在する者、常に周囲に浮遊させている者、身体の一部として操る者等、一括りに"魔眼"と言ってもその形や在り様は人それぞれであり、それによって発症者に対する影響に差はあるのかということを研究していた。比較的最近発見されたシンドロームであるが故に明らかになっていないことも多く、自らがバロールシンドロームを発症していることもあり、精力的に能力の解明に努めていた。 しかし後に研究は暴走、「どのような魔眼発現者がより効率的にレネゲイドを出力することが出来るのか」、ひいては「より強力な魔眼を意図的に創り出すことは可能なのか」といった、力そのものを追求するものへと変貌していった。 禁忌の研究に手を出した彼等はUGNを離反、そのままFHの研究所に転がり込み人の道を外れた行為に手を染めた。勿論彼等の裏切りはR監の目を欺くことは出来ず、速やかに処理されることにはなったのだが、彼等が密かに残していた"作品"の存在はUGNに認知される前に実娘に吸収されてしまった。これは様々なバロールシンドローム発症者の魔眼を取り込み混ぜ合わせた結晶であり、これによって彼女の身には様々なオーヴァードから取り出された、ある種"純粋な"バロールシンドロームの血が混ざることとなった。 両親が"作品"を自宅に残していたのは、彼等がオーヴァードに対する強い選民主義思想を持つが故に、未だオーヴァードとして覚醒していない娘を憂いてのギフトとしての意味を含んでいる。言うなれば純粋な親心と歪んだ思想によって残された遺物である。 □ジャームについて 彼女がジャーム処理の任務に積極的に就いていることは、身内がジャーム化して多大な被害を出していること、加えて自身の体にその被害者であるオーヴァード達の力の片鱗を宿していることに対するせめてもの贖罪としている節がある。今更止まるにはあまりにも手を汚しすぎているし、そも止まるつもりも毛頭ない。自身の信念と生き方に関しては相当頑固。 ジャームに関する倫理的問題については、「現状どうにもならないのだから、今議論しても無駄である」という考え。"未だ"ジャームを元に戻す手段が見つかっていないとも言えるし、"今"その手段が見つかっていないことが問題であるとも言える。何方の意見も理に適っており、片方が誤っているわけでも正しいわけでもない。 その中で「個人が何を信じ、行動するか」を重視しているため、自分とは異なり凍結保存を良しとする意見を持つ人間を唾棄することもなければ、ジャームを絶対悪と宣い殺戮を繰り返す人間を止めることもない。そしてそれ故に、組織の方針に唯々諾々と従っているだけの中身のないエージェントのことは明確に蔑視している。 また、UGNエージェントとしてジャームを処理しているときは、自分がまだ"此方側"であることを一番強く実感できる瞬間であると感じているため、それを自身に言い聞かせるために精力的に活動している一面もある。 極稀にだが、何処から聞いてきたのか他人から両親の話題を挙げ、詰られることがある。適当にあしらってはいるが、内心では本人が自身に宿る力の異常性に誰よりもはっきりと気付いているため、彼等のようになるのも時間の問題なのではないかと不安に思っている。それらの邪念を振り切るためにも、多くの戦場とハイリスクな任務を必要としている。 □その他 エグゼキューター「執行者」。エージェントとして"正義を執行する者"。またジャームによって殺された人/遺された人、自身に宿る石の犠牲となったオーヴァード達の無念を代わりに晴らすといった意での"遺言執行者"。 INTJ Ti-LII 1w9-5w6-3w4 Sp/Sx 逆N型Ⅰ ♩Blood on the EDGE/岸田教団＆THE明星ロケッツ ♩ADAMAS/LiSA

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