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海棠咲人 30歳　心療カウンセラー 獣医になるべく勉強に打ち込んでいたけれど、母の病による父の心的ストレスをひしひしと感じた。 2人に何もしてやることのできない自分の無力さや今まで当たり前のように与えられていた沢山の物に気がついた。 大学進学も不自由無く進むが、進路を獣医の道ではなく人の心についての勉強を始める。 誰かを支えられる人に自分もなりたい。 母の不在により父も憔悴し、やがて後を追うように病で倒れる。 あんなにも賑やかであった家は咲人とどうぶつ達しか居ない。 現在も大学の方で研究を続け、医科大の方で心療カウンセラーとして仕事してる。 病気の人や、家族に対するケアが主。 前髪をもさもさと伸ばしているので、普段のカウンセリング前などは完全に不審な装い。カウンセリング時はピンで髪を分けてる、上司に苦言を催されたので･･･ 父はお前のすきなようにすきなことをしなさい、と痩せこけた頬で変わらずに微笑んで伝えてくれる。 しかし小学生だったころと違うことは咲人にもわかっている。後戻りはできないのだ。 ーーー忘れられない未来へ　ネタバレありーーー ▽未来へを経て 自分の幻影に言われたことをぼんやりと考えた。大切な人を救えなかった自分、夢を追いきれなかった自分。ならば今は歯がゆいだけの人生なのかと問うた時にはそれは違うと答えられる。夢半ばになってしまったが、自分はこの道を選んだのだと振り返って考えた。これが俺の今の姿。 そんな風には考えている時に、あの事件やらの後の千秋が自分のところに通うようになる。手を挙げて自らがカウンセリングにつく。病院外のお出かけだとか翔にも声掛けて、久しぶりに話すことの増えた友人たちを、じゃあ今は拾えるものを大切にしようと考えている。 あと千秋の話聞いて女性コッッッワ………ともなった髪絶対切らね〜〜からな。見えなくていいわ…………。 未来前より周りに対する若干物腰がぶっきらぼう感が無くなった。2人をちょこちょこ様子見でご飯やらに誘おうとして、あの、なんか美味しい店とか知りませんか？って職場の人とも仕事以外で交流するようになったとか何とか。 現在は犬２匹と猫とトカゲと暮らしてる。かわい～～ ピレネーとダックスフンドとアメショとアカハラトカゲ うさぎも増えた　ロップイヤー 年賀状は毎年送る派

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