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一人称：俺 　二人称：あなた　文字色： 生まれつき『喜び』を感じることができず、泣くばかりで全く笑うことのない子供だったが、 母は惜しみない愛情を向け、女手一つで育ててくれた。 幼稚園・小学校に入ってからは、周囲の友達の笑顔を真似、 幼いながらに作り笑いをしようとしたこともあった。 しかしどうにも不器用で、下手くそな作り笑いは周囲の子どもたちには不気味に見えたらしい。 幼い頃は「きよくんの笑い方へん！」と言われ、 もう少し成長してからは「汐留の笑い方って胡散臭いんだよな」と言われ、 周囲からは煙たがられた。そんな自分を、母は心配してくれた。 母が「自分の育て方が悪いんじゃないかしら」そう影で悩んでいることも気づいていた。 そんな母に、「自分は『喜び』という気持ちを感じることができない」なんて言ってしまったら、 余計悩ませてしまうんじゃないだろうか、そう思うと言えなかった。 「大丈夫だよ」と下手くそに笑うことしかできなかった。 下手くそな笑顔はそれ以下でもそれ以上でもなく、母を安心させることはできなかった。 母は心を病み、入院。入院先の病院で感染症にかかり、それが原因で亡くなってしまう。 「母が亡くなってしまったのは喜びの感情がわからない、自分が欠陥品であるせいだ」そう思うと涙が止まらなかった。 自分がちゃんとした人間だったら、母はあの病院に入院することもなかったのに。 感染症になんてかかることもなく、今も元気に過ごしていたはずなのに。 自分はどうしてこんな欠落人間なんだろう、そう考えるたびに涙が出る。 哀しむことは誰よりも上手なのに、喜ぶことはどうしてできないんだろう。 大好きな母が付けてくれたこの名前が大好きなはずなのに、皮肉のようでだいきらいだ。 咲間葉雪の小説を読んだのは小学校の頃、母が誕生日にプレゼントしてくれた。 高校卒業後、小説のみならい編集者として働いている。 『あの小説』を読んだときのような、感情が揺さぶられるような体験ができるのではないか、そう期待している。 自分の笑顔は下手くそだと理解しつつ、その下手くそな笑顔を作ることをやめられない、 へへ…変な笑い方がデフォの表情。前向きか後ろ向きかと問われれば後者である。 何かあると自分が悪いのでは…と考えてしまう癖がある。 その癖があるぶん、悲しい状況・つらい状況を踏み越えていくことも得意である…得意であるかな？そうだったらいいな？ ▼興味ポイント 隠れる…人間付き合いに疲れたときに隠れたい。　　　　　　　聞き耳…人の話よく聞きたいという気持ちはある。 目星…不器用でよく無くしものをするのでそれを見つけたい。　博物学…「喜び」感じられるもの探しのときに習得。 ▼特徴表 動物に好かれる　独特のたたずまいのおかげか、たいていの動物がなついてくる。 実は生きていた　生き残るすべに長けている。死からの生還のチャンスが通常の次ラウンドではなく、5ラウンド以内に伸びる。 ▼職業技能：ジャーナリスト（編集記者） 職業技能：言いくるめ、写真術、心理学、説得、図書館、母国語、ほかの言語（英語など）、歴史 ▼関係者 ▼SAN値　▼参加シナリオ 50→47　　　X2U：文豪現代（20.02.26）エンド1：生還

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