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年収250万円　財産1250万円 振り直しAPP 6,12,10→採用12 旦那は単身赴任中のため、娘と二人暮し。 仕事で数日家をあけることもあり、ベビーシッターを雇っている。女性のトラックドライバーは珍しいのか絡まれる事が幾度かありその度に躱してきた。絡まれた日は必ずゲーセンに寄ってパンチマシンをプレイして帰る。 娘がよく転ぶのでその度に手当をしている。 ･娘（6歳） 元気で食いしん坊。父親が単身赴任をして約1年、母親との二人暮し。人見知りが激しいためシッターさんを5人見送った。6人目のシッターさんとは相性が良いらしく仲良し。最近はすごろくにハマっており、暇さえあれば「すごろくするで！」とおもちゃ箱からすごろくを持ってくる。 『日常』 サイコロが転がる。 「やったー！上がりや！」 勝ちを確信した私は、花を頭に刺した親指ほどのコマをマス目に沿ってぽんぽん…と進めていく。 「ああ、負けたわ。悔しい……。リボンちゃん、うちのリボンちゃん〜…。」 頭にリボンを着けたコマを持ち上げぶんぶんと振り回す娘。 悔しそうにしている我が子に話しかける。 「悔しがるミキちゃんもかわいいなあ。」 「そんなんじゃないねん、悔しいねん！もう1回やるで、もう1回！」 頬を膨らませながら抗議してくる。 ああ本当にかわいい。もう少し一緒に遊びたいけれど。時計を確認すると4時を少し過ぎたところだった。 「もうすぐごはんの時間やで。買い物行かな。今日は何にしようかな。」 「ハンバーグがいい！」 元気良く答える娘にまた頬が緩む。 「じゃ、ハンバーグにしよか。はーい片付けるで。」 「えー。ごはんの後も遊ぶし……。」 娘が駄々をこねる。片付けが面倒なのは分かる。だが床に散らばったコマやサイコロを踏むこちらの身にもなって欲しい。 「お母さん、前みたいにサイコロ踏んで痛い痛いしてまうなあ……。」 口をへの字に曲げて娘を見ると、片付け始めた。偉いぞ。 「おおきに。これで安心やわ。」 ハンガーから上着を取って娘に着せてあげる。 「似合うなあ。かわいい。」 「せやろ？これ1番のお気に入りやねん。」 モデルのようにこちらに向かってポーズを取ってくれる娘。きゃーかわいい！とパチパチと拍手する私。このやり取りは何回目だろうか。何度見ても愛らしい。何度しても飽きない。 「ほな行こか！」 玄関ドアを開いて2人で外に出る。 「寒っ！」 「寒っ！」 私達の声が重なる。お互いに顔を見合わせて笑った。 20200306 シナリオ「邂逅」ロスト。メンバー：吉津太陽さん。

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