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名前：クアドラ・エマニュエル・Jr　(Quadra・Emanuel・Jr) 　アメリカの黒社会においてそれなりの勢力を持つとあるマフィア組織“エマニュエル家”の後継者。実家の事情により男装しているが女性。マフィアの跡継ぎとして育てられたので若干世間とはズレたところもあるが、基本的にはよい人間、紳士的であるようにと振る舞っている。ただし根はマフィアなのでいざとなったら躊躇いがない。 　元々はエマニュエル家の現当主ととある娼婦との間に生まれた庶子であり、当主には既に子供が三人(全員男子)いたため本来であれば彼女は母親と同じ道を辿り、花街から出ることも一生ない筈だった。 　だが、偶然にも連続した不幸によってエマニュエル家の嫡男達が次々と亡くなり、現当主の血を引いた子供が娼婦との間にもうけた彼女だけとなる。五歳にも満たない頃、それまで会ったこともなかった父親によって花街の外へと連れ出された彼女は、以降学校には通わずにエマニュエル家の屋敷で家庭教師から義務教育を教わり、同時に父親からマフィアとして必要な技術・知恵を授けられ、“エマニュエル家”後継者として相応しい人間になるよう育てられた。その頃は男の子の格好を防犯上させられていたが、本人的にも楽なので今でも自主的に男性の格好を好んでしている。 　17～18歳の頃(世間的に高校を卒業する年齢の頃)に机上での勉強は一通り収め、以降は実地経験を積むためと見聞を広めるため、アメリカを離れイギリスにひとり留学することとなった。 　現在はイギリスのとあるアパルトメントで一人暮らし。「何事も自力で解決しろ」の家訓により、父親からの招集があるまで自分からはエマニュエル家には連絡を取らないことにしている。でもクリスマスとか季節の絵葉書は宛先を偽造して郵便手続きを何重にも経由させて送ってたりする。なので近所の人やイギリスで出来た友人は彼女がマフィアの後継者であることを一切知らない。明かして怖がられるのも嫌だし、折角仲良くなった人を消すのも忍びないし。 　アメリカのスラム生まれだが引き取られて以降はそれなりにいいものを食べてきたので舌が肥えてる。でも基本はなんでも美味しく食べる派。ちなみに料理はかろうじて自炊が出来る程度。 　エマニュエル家は「自分達はそこら辺のごろつきやギャングとは違うんだ」という自負(彼女曰く“変なプライド”)を持っており、代々貴族的なものへの憧れがとても強い。もちろん彼女の父親(現当主)も例外ではなく、彼女が受けた後継者としての英才教育の中には黒社会を生き抜く術の他にそういう教養(古典、絵画、音楽等々なんとなく上流階級っぽいもの)を身に付けるためのものも多々あった。芸術【貴族趣味】と乗馬はそんな教育の賜物。技能の図書館が高めなのは屋敷に住み始めた頃、普通の勉強が楽しくて自主的に学び続けたことで身についた。博物学はその中で特に好きだった学問分野。なお運転はアメリカにいた頃は自分で運転する必要無かったし、イギリスに来てからも特に必要にはならなかったのでほぼ初期値＋α程度。 　本名は「クレスタ(Cresta)」。イタリア系移民だった母親が赤ん坊の鶏冠のような髪型を見てそう呼んだことから付いたあだ名。ちなみに現在名乗っている「クアドラ(Quadra)」は「四番目の」という意味。直系の男子三人の次にエマニュエル家の後継者として選ばれたことから。今ではもうそちらの方で呼ばれている期間の方が長いので、彼女自身も自分の本名が「クレスタ」だったことをぼんやりと他人行儀に思い始めている。 通過シナリオ 「声なき声達に捧ぐ」

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