タグ： カガヨミ白面の章

「刃物を使うヤツの正気が知れません。 　肉や骨を裂く感触が手に伝わってくるんですよ、悪趣味にもほどがあります。－－そう思いませんか？」　 ・咸豊における立場 　日中両政府公認の機関にして抗神組織である「咸豊（かんぽう）」の構成員のひとり。 　階級は権少僧都（ごんしょうそうず） 　所属は調査班であるものの、前職の特性からして、経験豊富な狙撃手として特化しており、討伐班の面々とも引けを取らない能力を秘めている。 　通常、調査班は戦闘部隊に護衛されながら捜査を行うが、彼はその気になれば護衛を擁さずとも、大抵の作戦行動を取れるほど鍛え抜かれている。 　このため、状況が逼迫している場合には、調査班の所属でありながらひとりで退魔班や討伐班などの援護に回ったり、 隠密行動のプロとして秘かに潜り込むなど、調査班の中でもかなり異色な立ち回りをする人物。 　戦い方としては、退魔班よりも討伐班寄りであり、 主に超々長距離からの狙撃のほか、爆発物と短機関銃を用いたゲリラ戦（設置した罠や待ち伏せなどの不意打ちを多用する一対多数の戦い方）を得意とする。 　また、マタギ猟師のあいだで語り継がれている、怪異を退ける御守りである、命玉を製作および実戦使用することができるため、対妖怪戦のときには必ず自作した命玉を持ち込み、必要があればそれを用いている。 ・経歴と性格 　直感的な判断や行動が多い。 　表情の変化こそ乏しいが、好奇心は強いため、なにを考えているのか判りづらい。 　褒められるとその場では喜ばず、後で誰もいないところで舞い上がり、それから調子に乗って大失敗するタイプ。 　目上の者以外には、興味本位でよくちょっかいをかける、遊び好きなきらいがある。 　素早く動くものや、においなどに敏感なほか、夜目が利くなど、猫のような気質を備え持つ。 　大の酒好きであるとともに、魚料理に目が無く、においを嗅ぎ取るとフラフラと引き寄せられてしまう。 　組織内における縄張り争いや、派閥争いなど、内輪揉めを嫌っており、そういったことからは身を遠ざけているとともに、 不用意に波風を立てまいと、なるべく実力をひけらかさないよう小者キャラを装っている。 　人付き合いを面倒臭がりがちで、とりあえず目上の者には過剰なまでに腰を低くしヨイショしまくる、慇懃無礼な面がある。 　とはいえ多くの場合は内心において、愚痴や不満をぶちまけており腹黒い面もあるなど、反骨精神の激しい部分も有している。 　だが、与えられた仕事はしっかりするし、誰かから狙撃の腕を頼りにされれば意地でも筋をとおすなど、得意分野においてはプライドの高い面も併せ持つ。 　また、育ちと前職で培った長年の訓練と経験によって、銃を撃つとなると人が変わったように冷静になれる。 　前職は、陸上自衛隊 北部方面隊 第11旅団 第10即応機動連隊に所属していた、普通科隊員（狙撃手）であった。 　両親は幼いころに失踪し、母方の祖父に引き取られ、その教育と影響によって8歳の頃には過酷なマタギ猟をこなせるまでに鍛えられた。 　それから、祖父の逝去にともない天涯孤独となったため、陸上自衛隊への入隊を志す。 　祖父から仕込まれたマタギ猟の経験が、対人狙撃、隠密処理、過酷な自然環境における野外活動などの訓練において大いに役立った。 　ほどなくして実戦部隊へ配属され、公にはされていない極秘の海外派兵に従事するようになってから、 幾度となく死に瀕しながらではあるが、その狙撃の腕は実戦によって超人的なまでに磨きこまれ、人類史上10本の指に入るほどの実力を知らしめる。 　そうして10年ほどのあいだ海外任務に従事したのちに、古巣である北海道の基地に帰還したが、 数日後に行われた、雪山における山岳訓練で正体不明の未確認生物と遭遇し、部隊は一方的に壊滅させられた。 　ひとり逃げ延び、恐怖と興奮に正気を失いかけながらも、ずっと肌身離さず持っていた、 マタギたちのあいだで御守りとされている、命玉と呼ばれる特別な弾丸を頼りに、敵の額へ一発撃ち込むとソレはその場から立ち去った。 　それから、なにがどうなったのか、本人もあまりの恐怖と衰弱によってどうやって帰ってこれたのかよく憶えていない。 　この事件は、自衛隊内で極秘のうちに調査と情報収集が行われたものの、不明なことが多いうえ、 明らかになった手がかりもほとんどが公表できるものでは無かったことと、生存者が彼ひとりのみ、それも天涯孤独の身であったため、 彼さえ口留めできれば不祥事も表沙汰にならないと判断されたことから、自衛隊内の精神病院に無期限療養と称して、死ぬまで隔離される処遇を言い渡された。 　しかし、（※何らかの事情、あるいは誰かの手ほどきなど、できれば咸豊からのスカウトとか？）自由の身となれたはいいものの、 訓練中の事件によって怪異という存在が現実に居るものだと知ったからには、ただの日常に居ても、いつまた怪異に襲われるか不安で仕方がなかった。 　その恐怖に抗うため、自らも咸豊に所属し、これまで培ってきた狙撃手としてのノウハウを活かせればと決意し、今に至る。 　固有：擬装潜伏 　算出値：隠れる75%+EDU×4 = 147% ÷ 2 = 73.5%（切り捨て） 　代償：無し 　効果：野外もしくは屋外にいることが条件。 　　　　この技能に成功したキャラは、そのラウンドは攻撃および回避、受け流しができないが、 　　　　視覚的に周囲の背景や物陰に溶け込み、姿を紛れさせることができる。 　　　　そのうえで、その場から移動しないことを条件に、次のラウンドから命中ロールを試みられる。 　　　　このとき標的と定める敵にアイデア÷3の値をロールさせる。 　　　　それが成功すれば、擬装した存在に気づけるとともに、回避ないし受け流しロールができるようになるが、 　　　　このアイデア÷3に失敗した場合は、巧妙に擬装し姿を紛れ込ませた射手に気づけなかったとして、回避および受け流しロール不可の狙撃を被る状態となる。 　　　　そのうえで、ライフル技能による命中ロールに成功すれば、敵に回避も受け流しもさせないままDRを与えることができる。 　　　　また、擬装潜伏による狙撃を受けたとしても、その存在に気づいて見つけ出すためには、2発目以降つまり次のラウンドでは、 　　　　アイデア÷2の値でロールし、それにも失敗した場合、また次のラウンドでアイデア現在値を成功させるまでは、 　　　　狙撃手がどこにどう紛れ込んでいるのか、気づけないままとなるため、見つけることはできない。（アイデアロールに成功するまで回避も受け流しも不可） 　　　　この状態は、狙撃手がその場から移動した場合、敵に姿が露見するため位置が特定され、即座に解除される。 　　　　 　　　・擬装潜伏による1発目の射撃を、敵が回避あるいは受け流しするには、 　　　　まずアイデア÷3のロールを行い、これに成功しなければ射手がどこに潜んでいるか気づけず、回避ないし受け流しを行えない。 　　　　擬装潜伏による2発目の射撃を、敵が回避あるいは受け流しするには、 　　　　敵側からすれば、すでに1発撃たれていることにより、撃ってきた射手の位置や方向は大雑把に見当がつくことから、 　　　　1発目のアイデア÷3の値ではなく、 　　　　アイデア÷2の値（1発目よりも察知する難易度が下がり、射手の位置に気づきやすくなる）でのロールを行い、 　　　　これに成功すれば回避あるいは受け流しロールができる。 　　　　1発目と同じく、このアイデア÷2ロールに失敗すれば、ふたたび回避および受け流しロール不可の射撃を被る。 　　　　3発目以降は、敵が擬装潜伏している射手に気づくためには、アイデア現在値のロールで成功できるようになる。 　固有：人造命玉 　算出値：ライフル技能+EDU×4÷2 　代償：命玉×1（1日につき1発まで使用可能） 　効果：妖怪のみに効果が発動する。 　　　　標的に命中した場合、その標的の霊力現在値がDRに固定値として追加されるとともに、 　　　　3ラウンドのあいだ固有技能、あるいは、 　　　　戦闘技能ひとつ（複数ある場合は1D該当数を振って無作為に決定する）を選んで、これの技能値を半減させる。 　　　　　　　　 　固有：ブービートラップ 　算出値：DEX×5+EDU×5÷2 =82.5% 　代償：1ラウンド消費 　効果：幸運ロールに成功後、この固有技能をロールする。 　　　　成功したら、そのラウンドは移動以外の行動はできなくなる代わり、 　　　　次のラウンドにて、即席の罠を設置することができる。 　　　　このとき、罠の効果を下記のものから、1Dで無作為に決定しておく。 　　　　1：3ラウンドのあいだスタン 　　　　2：3ラウンドのあいだ移動不可 　　　　3：3ラウンドのあいだ被ダメージプラス1d6状態付与 　　　　この罠を設置した後に、標的になりうる存在は幸運ロールを行う。 　　　　これに失敗した標的は、自らのラウンドの始まりに、設置された罠に引っ掛かったとして扱われ、 　　　　先述したいずれかの罠の効果を被ることになる。 　

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