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[設定] 　私は生まれた時は一輪の花でした。目の前には優しそうな小学生くらいの女の子。私を見て綺麗と褒めてくれた子でした。その子は朝起きて私に水をくれながら挨拶をし、帰ってきたら私に学校や放課後にあった楽しいことを辛いことを話して、夜はおやすみといって眠るのです。私はその子が大好きでした。でも、隣の部屋から聞こえる夫婦喧嘩はとても嫌いでした。ある日、その子は「鈴蘭はね。もう一度幸せを送ってくれるんだって。また昔みたいにパパとママと楽しい日が来てくれないかな」と言ってきました。困りました。何かしてあげたいのですが、ただの花の私に何ができるのでしょう・・・私にはこの子の願いが叶うことを祈ることしかできなかったのです。・・・翌日、彼女は夜になっても帰ってきませんでした・・・隣から聞こえる声を聞くと、「ユイが事故で死んだ」そう言う声が聞こえました。ユイとは私のお世話をしてくれてる子で、今まさに心配してる子だ。冗談であってほしかった・・・嘘であってほしかった・・・あの子の幸せを願ったはずなのにこんなのって・・・。しばらくすると母親と思われる人がやってきた。そして、「あの子が死んでくれたおかげで、やっとあの人と別れられるわ。幸せを送ってくれてありがとう」そう言ってきたのだ。違う・・・・私はそんなの願ってない！そんなことしていない！やがて、母親はいなくなり、私は渇望した。この世のすべての絶望を消し、皆が幸せになる世界を作れるだけの力を。そう願うと、彼女の体は植物から人へと変わる。世界が力を与えてくれたのだ。これなら・・・この力なら！そう思い飛び出す鈴蘭。・・・この先の絶望を知らずに彼女は駈け出した 　そう、駈け出した世界は地獄だった。いくら守ろうとしても誰かを切り捨てなければならない結果が待っていた。多勢を救うため、少を切り捨て。多くの人を救うために引き金（絶望）を引いた。その姿を見てか、アッシュ・レドリックという男が鈴蘭を勧誘した。「人を救いたいならば私の下へ来たまえ」と。疲れ切っていた鈴蘭はそれを承諾したが、待っていたのは今まで以上の殺戮だった。 　「もう嫌・・・嫌だよ・・・・・誰か。誰か助けて・・・」 　常に瞳に涙をため祈るように引き金を引く。少女の願いを少女の泣き声をかき消すかのように銃声は響き渡る。 現在 ジャームとなりFHに 幻魔光王と名乗り、暗殺者セル「幻光」を立ち上げている

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