タグ： 火点し頃の蜘蛛踊り 天使ちゃんメーカーDECO

本当の両親のことは一切覚えていない養子。 3歳の頃に孤児院に預けられ、9歳の頃に養父母に引き取られる。 孤児院でもそれなりに幸せに過ごしていたが、やはり親のいない自分にとって"家族"という存在ができたことは、心の拠り所ができたという安心感と"普通"になれたという安堵で埋め尽くされた。 養父母は不妊により養子を引き取ることに決めたが、彩耶を引き取った直後奇跡的に子を授かる。 実子ができてからも、養父母は彩耶に変わない愛情を注ぎ続けたが、彩耶は幼いながらに自分は必要がなくなったのだと感じ心を閉ざす。 養父母の前では変わらず笑顔を作っているが、自分は”いらない子”なのだと思い込み実の両親を探したいと思っている。 実の両親の元にいきたいというより、なぜ自分を孤児院の前に置き去りにしたのか、な自分のアイデンティティを手に入れたいと強く思っている。 「八肢島」という響きを懐かしく感じるのに、養父母は知らないということは、養父母に引き取られる前の、自分の出生に関係があるのではないか、もしかすると実の両親の情報が得られるのではないか、という期待を込めて八肢島に向かうことにした。 もしここで実の両親の情報が何も得られなかった場合など、自分の気持ちが変わらなければ、このまま養母の元には戻らず失踪して一人で生きていこうと考えている。 自分がいらない人間だと思い込んでからは、野草すらも食べられるように調理法やサバイバル知識を身に付け、どんな環境であったとしても一人で生きていけるようになろうと考えている。 護身用にキックボクシングを習っている。 自分のアイデンティティについて考える時期の彩耶。 普通ではない自分の出生ゆえ、養父母に愛されていることは理解しているにも関わらず、自分は”いらない子”なのだと思い込んでいる。 それもまた若さゆえ。一言で言ってしまうと、ただの被害妄想である。 彩りある人生になりますように。 杉並 彩耶（すぎなみ さや） 本名：真崎 結愛（シンザキ ユア）

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