タグ： 石垣嶌

　 ◆「帰ってきたら、結婚式をするんです！　とびきりハッピーで誰もが羨むような素敵な結婚式を、あの人のために！」 明日に夢見る、明るく少し無鉄砲なごくごく普通の大学一年生の女の子。 よく笑い少し楽天的で、時たま突飛な提案をすることがある。楽しいことと人の笑顔が大好きで寂しい事は嫌い。 好きな食べ物は豆大福。一人で食べるよりも、人と半分こして食べるのが好き。 器用で頭の出来も悪くないため大抵のことはそつなくこなすが、自分の事には少し無頓着なため、無理をして度々体調を崩しがちな一面がある。 暮戸市出身であり、将来は暮戸宇宙開発研究所で働くことを目指しているため大学では理系を専攻しているが、大逸れて宇宙が好きなわけでもない。 これと言って家が貧しいというわけでもないが、将来設計の根底は大きな収入が目当てである。 一つの目標があり、そのため金銭に目がない。守銭奴と言えるだろう。 今回の治験への応募も、その多大な報酬が目当てである。 この治験におけるリスクを知らないという訳でもないが、彼女にとってそんなものは些細なことだった。 　－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ 上拾石まり子には、幼い頃から特別大切に思う年の離れた『鈴』と言う名の幼馴染が居る。 親の帰りの遅いまり子とその隣に住む鈴は、自然と長い時間を共に過ごすようになった。 鈴は昔から体が弱く、基本的に外で遊ぶ事はできなかったが、まり子はただ二人で居られるだけで楽しいと思えた。 そうしていつしか、まり子が鈴へと向ける感情は特別なものへと変わっていた。 「この人の生涯の終わりに一番側に居られるのが私だったらいいな」 聡い彼女は、鈴がこの先長くは生きられないことを知っていた。 優しい幼馴染は、自分がそんなことを言ってもその優しさ故に取り合ってくれないだろうから。 ただ静かに祈るように、その傍で紙の鶴を折り重ねた。 あくる日、『紹介したい人がいる』と言い、鈴は一人の人間をまり子へと紹介した。 「この人が私の一番大切な人なの。まりちゃんには知ってて欲しいと思って」 抱えきれない花束を抱きしめるように鈴は咲う。 その笑顔を前にまり子の心中には、不思議と絶望も、寂しさも、嫉妬すらも湧き上がる事はなかった。 自分の愛する人が春の陽だまりの中で見事に大輪の笑顔を咲かせている。 まり子にとってその事は何物にも代え難い幸福に思えたから、ただ一言「おめでとう！」と返す他にはなかった。 既に、鈴に残された時間は僅かであった。 残り時間や手元の資金から二人は挙式を考えて居ないとの事だった。 そうしてまり子は、今から自分にできる事を考え抜いた結果、一つの結論に至る。 「これくらいのワガママは、許してほしいよね！　鈴姉のドレス姿、私は見たいもん！」 この時より、上拾石まり子の人生の目標は『大切な人達の結婚式を挙げる』事となった。 =============================================== ステ参考 https://twitter.com/k_soraaki/status/1014849449607090176 【STR】ふつう 【CON】運動音痴 【POW】落ち着き 【DEX】地方大会出場 【APP】ちょいブス 【SIZ】162 【INT】推理が得意 【EDU】大学一年生 誕生日：2月23日 モチーフ：ポピー 「いたわり」「思いやり」「恋の予感」「陽気で優しい」 「oblivion（忘却）」「sleep（眠り）」「imagination（想像力）」

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ