タグ： ふりかけ卓

池辺くんは、discordでも書いた通り元ネタはヘンゼルくんです。 日暮照美とは異母兄妹。前妻の息子が池辺競助(元 日暮競助)。 競助が5、6歳の物心ついた頃から日暮家に家族が2人増える。それが後妻と妹の照美。子2人、父1人、母2人の複雑な家庭だったが、その頃はそれが普通だと思っており、妹である照美の面倒をよくみる兄であった。 その家庭環境は存外長く続き、年齢を重ねるにつれ、『オレの家庭はおかしい』『他の人に知られてはならない』という意識が強く芽生え、学校の中で友人ともあまり喋らなくなり、高学年になる頃には交友関係はほぼ0であった。家庭では親3人がいつも喧嘩のような状態。共通の立場で、共通の秘密を抱える照美との繋がりだけが強くなっていった。 競助が高校1年生の頃、この家庭環境に限界を感じた親3人は「前妻が家庭から出て行き、後妻が夫と生活する」という決断をする。競助は母親の田舎に母親と一緒に移り住むことになる。まだ若いふたりには、この別離をどうすることもできなかった。 転入先の高校では隣の学校との抗争に明け暮れていた。大事な妹を失った心の痛みを、身体の痛みで騙すように喧嘩を続ける日々。そんな日々ではあったが、抗争の中で活躍する競助を慕う者も多くいた。その彼らに、照美以外で初めての仲間意識を持つ機会となる。競助にとってこの高校での抗争グループは新しい環境であり、自分の居場所であるとも感じた。照美との離別前の閉鎖的な環境よりも、自分で選んで行なっているこの環境に自然と順応していった。 高校3年の夏、連絡をほとんどとっていなかった照美から「助けて」と連絡が来る。聞いてみると、仕事を辞めた両親に「身体を売って金を稼いで来い」と言われたらしい。 【オレがお前を助ける】 言ってはみたものの、照美をいま住んでいる家に連れ帰っても実母によって送り帰されることはわかっている。しかも競助は未成年。仕事も、お金も無い。だが、助けるのは今しかない。競助は照美を連れ、抗争グループで目を掛けてくれていたヤクザの先輩に土下座する。 「覚悟はもうできてます。先輩が所属している組に俺を入れてください！」 家を捨て、ようやく築けた仲間も捨て、暗澹とするアウトローの道に進むことを選んだ競助。選択肢は他に無い。大切な照美を守るためだけに、ただただ今を全力で生きていく。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ