タグ： 狂気山脈

高校時代にクラスが一緒で出席番号前後だったことがきっかけで話すようになり、すぐに意気投合した親友の瀬尾和馬(せおかずま)にはんば強引に誘われ登山部に入ったのが彼の登山家人生のはじまり。最初は渋々であったが、いろんな山を登ることで徐々に登山の大変さ､楽しさそして何より登頂した際の達成感に魅了されていき、そこから現在に至るまで、暇さえあれば山に登りに行く生活を送るようになった。 和馬とは大学で離れてしまってからも時間が合えば一緒に山に登りに行っていた。海外の有名な山々にもたびたびのぼるようになったために、二人とも登山家界ではだいぶ名をはせるようになっていた。狂気山脈が発見されたとき和馬と絶対に一緒にあそこの山頂に立とうと話していた。 しかし、一年前に不幸なことに交通事故に合ってしまい全治3ヶ月の骨折を負ったことで、第一次登山隊募集の話は耳には入っていたが、自分は応募を断念した。和馬はその話を聞き、一旦は第一次登山隊への応募を取りやめようとしたが、尚輝がお前だけでも行け、と根気よく説得し和馬は第一次登山隊で登頂を目指すこととなった。 「じゃあ俺は一歩お先に山頂に行ってくるぜ。後から絶対お前も登って来いよ？お互い無事に帰ってきたら酒のつまみに世界最高峰からの最高の景色の話でもしようぜ」 それが親友と交わした最後の言葉だった。 前人未踏の狂気山脈を制覇したが、地位や名声は求めず、今もただ山を登り続けている。 左手の中指、薬指、小指を失っている 通過シナリオ 狂気山脈 遭難者C

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