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. 「コードネーム『シルバー・ヴァレット』。ああ、『白銀』でも構わないよ」 「——それは、今やってみせたコーラように、誰かを不幸にするものかい？」 「俺です。少しばかり回収したいものがありますので車を回していただけますか？重くて」 ▼ 何もかもが偽りなどと思いたくない。信じたいものを、信じていたい。 ――その心だけは、自由でありたい。 ▼表向き 一人称「俺」。一宮財閥の御曹司であり政治家の家系でもある。 現在高校2年生。頭脳明晰、社交上手な美丈夫のためたいへんモテる。運動は平均。 優等生かと思いきや右耳にピアスをつけているのだが、髪に隠れるので知る人ぞ知る。 ▼設定 財閥の御曹司……だが、オーヴァード界では特に意味の無い肩書きである。 物質の機構把握や人員配置の効率化など、幼いながらに素養はあった。 何も知らないままFHの実験体になったところをUGNに救出され、教育を施される。 なんでも創れるはずの能力で、FHでは銃の作り方と撃ち方だけを教えられ、 UGNではその精度を上げられた。 それらは決して良識ある行為でないと、理解している。 おそらくFHにもUGNにも何か腹に一物あるのだろうと思っている。 隠しごとは――嫌いだ。 嫌うだけなら簡単だが、そこで止っていては何も変わらない。 同期の仲間たちと約束した。世界を変えていくのだと。 能力が悪用されず、認められる世界にしていくのだと。 ――その同期が、1人1人減りもしているが、折れてはいられないのだ。 テレーズ・ブルム。能力を持たない彼女があんなにも身を粉にしてくれているのだから。 ▼UGNやFHについて どちらも善しとはしていない。 自分が今やっていることを正義とも思っていない。 ただ、どんな変化にも、礎はかならずあると知っている。 ただ、変化のために必要な時期だと耐えている。 いつか。いつか…ともに笑い合える日々を望む。 すべてを受け入れる土壌のある世界を望む。 踏みとどまっているのは、志を同じくした仲間が居るから。 ------------------補遺-------------------- 頬につたふ　なみだのごはず　一握の砂を示しし人を忘れず 『一握の砂』――石川啄木より 頬を伝い落ちる涙をぬぐおうともしないで「一握の砂」を示し、有限の時間の中を生きるわれわれだ。 だからこそ、いのちの一瞬一瞬を充実させて生きて行こうよ、と教えくれた人のことを私は忘れない。 いのちなき砂のかなしさよ　さらさらと 握れば指のあひだより落つ 『一握の砂』――石川啄木より 私の内部に渦巻き私を揺り動かす思いや望みは、実現からはほど遠い。ただ時間だけが過ぎ去ってゆく。 砂を握ると、砂はいのちなきものゆえに、私のそんな思いにとんじゃくすることなく、砂時計となって、さらさらと、指の間よりすべり落ちてゆく。 私の人生が意に満たぬままに刻一刻と過ぎてゆくことを無情にも知らせながら。 ------------------WEJを通して-------------------- ▼桐生嚆矢（きりゅうこうや） UGNチルドレンとして一緒に育ってきた。 名を付けたのは自分。 「嚆矢」とは先駆けの矢のこと。 時代の変革をともに先駆けていくことを願ってつけた。 今回はただ1点「成し遂げるために無辜を巻き込むか否か」で対立した。 琥珀には巻き込めなかった。 巻き込まれた誰かが誰かにとっては、自分にとっての嚆矢のように大事な存在なのかもしれないと思えば、そんな手段は取れない。 嚆矢を止めるためにそばについていくことも考えたが、相手が嚆矢だからこそ騙し撃ちのような真似はしたくなかった。 それでも、求めたのは同じ自由だった。 戦う理由も、同じだった。 ▼コードネーム 「白銀の悪魔」→「シルバー・ヴァレット」に変更。 嚆矢曰く「俺が先駆けの矢ならお前は最後の切り札」。 なので琥珀のコンボ名はジャック、クイーン、キングとトランプモチーフ。 トドメの一撃は「ラスト・ヴァレット」。 ▼UGNについて ------------------WEJその後-------------------- ○固定ロイス変更 与儀&ローザを、嚆矢&明日香に変更。 ○明日香・嚆矢 明日香を頼まれたので、別支部所属→明日香の居るN市支部の所属となる。 嚆矢がUGN所属の道を選んでくれるのならお目付け役として一緒に居たい。もう放さない1人にしない。 3人でチーム組みたい。 ○スケバン支部長 結果、スケバン支部長と顔を合わせることにもなる。 スケバン支部長がチルドレンを手駒扱いしていなかったことは理解したし、私情でも聞くだけ聞いてはくれる（実行するとは限らない）ので心は開いた。 しかし為政者には矢張り向いていないと思うので、肩を並べるならまだしも下につくのは嫌だなあと思う。能力的に。 同胞たちと普通に遊び回ってくれるようになったことには感謝している。 ○翔 表の繋がりもあるから顔を合わせる機会はあるし、オーヴァード関連でもお互い困ったら共闘していきたい。 翔の支援は能力的にも精神的にも心強い。 琥珀は「守られる？ 俺が？」となっているがおそらく翔に幾度となく精神を守られている。 翔と共闘するときには「翔がやられるより先に俺が相手を制圧すればいい」と思ってる。 ○リリィ 一々癪に触るが任務相手は選べないので笑顔で乗り切る。 時折漏れでる機械的な発言にはやはり「このひとチルドレンのこと何とも思ってないというかこのひとチルドレンかと思うくらいUGNに染まってて嫌だ」となる。 古ぼけた鏡を見ているような気分になるのでできればもう会いたくない。 おしごと体験において ○フロスト 同じ与儀チルで同い年。 嚆矢と一緒だったことと、嚆矢にいち早く誘われていたことが実は羨ましい。 ○ホロウ .

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