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図書委員書記 吹奏楽部（フルート） お金持ちの家に生まれるものの、お金持ちとしての地位はそんなに高くない。両親が金持ちのパーティーやら交流などがあまり得意ではないため、実琴も数回しか参加したことがない。 読書家の兄の影響で実琴もよく本を読み、本が好きなため図書委員にずっと所属している。また、吹奏楽部ではフルートを担当している。 身体が弱く、幼いころは入院しがちだった。しかし「病は気から」「心の弱さは身体の弱さ」と己に言い聞かせて生きたため、心持は強い。 雲野さんのことは本当に好き。だけど今回の作戦や許嫁がいるのに自分に告白をした辺り、あまり信用はしていない。 ただ雲野さんとこのまま将来を共にすれば自分の人生は安泰だろうという打算的な気持ちもあり、雲野さんにはこのまま自分のことを大好きであって貰おうという気がある。ただ、いつ目移りされてもおかしくないとも思っているため、自分ひとりで生きられるだけの知識は蓄えようとしている。 だから許嫁様とつき纏っているらしい後輩、私にとっては先輩になる方にいたしましてはあきらめていただいてよろしいかしら。 母（実業家）父（医者）兄（国立医大） ▼HO2：秘匿情報 あなたはお嬢様である。 あなたは高等部進学後、恋に落ちた。その相手は生徒会長の雲野大良だ。 しかし、彼には許嫁がいる。それはHO1である。 けれども、学園内での二人の関係は恋人とは思えない程に冷めていた。校内では「政略結婚でお二人 とも乗り気じゃないのかしら……」なんて、噂が流れているぐらいである。 夏休みに入る前だろうか、あなたの下駄箱に手紙が入っていた。 それは呼び出しの手紙だった。 あなたが呼び出された場所に行ってみると、そこには雲野がいた。 「君の事を入学式の際、壇上から見て、一目惚れをしてしまったんだ。 俺は許嫁が居るが知っての通り、とても恋人とは言えない関係でね。 互いに親が決めた方針に沿わねばならないのもあるが……。だが、俺は君の事を好いてしまった。 どうか、俺と付き合ってくれないだろうか！ いずれ、許嫁との関係は解消する！ 俺を信じてくれ！」 と彼は真っ直ぐな眼差しで伝えてきた。 彼のその言葉に、胸に熱い恋情と少しの背徳感を覚えながらも、あなたと彼の秘密の交際はスタート した。 時は流れ……。12月初頭。あなたの家の執事が、あなたに手紙を渡してくる。 「ごきげんよう。 寒い日が続くようになってきたが、体の方は大丈夫だろうか？ 待たせてしまって、悪かったな。婚約解消の良い方法を思いついたんだ。 しかし、君の協力無しにはこの計画は成功しない。情けないのだが、俺に力を貸してくれ。 俺が彼女の許嫁で居られるのは家柄と、俺の大人に見せている顔のお陰だろう。 俺の本質が情けない物だと、相手の家に伝われば、許嫁の話しもご破算となるだろう。 計画はこうだ。 俺達は四人で誘拐される。その誘拐されて囚われた場所で俺が男らしくない態度を見せれば、二人も 興ざめしてくれるだろう。誘拐されたと言う異常な状態であれば、あとで何を言われようと「仕方ない」 の一言で片付くだろう。 安心してほしいのだが、君の家の執事にも話しを通してある。 必ず安全に脱出は出来るさ。 そうだ、二人と言ったのだが。実は去年から俺に付き纏ってくる後輩が居てな。 その子も今回の一件に巻き込んで、幻滅して離れて行って貰おうと思っている。 手順なのだが、今度のクリスマスイベント。 その打ち合わせの場に君と、件のもう一人を呼ぶ。 新入生の意見を取り入れたい。と言えばそこまで違和感もないだろうからな。 君はお茶の用意をする許嫁の手伝いをしながら、睡眠薬を塗ったティースプーンと上手く入れ替えて くれ。 もし、難しい用なら茶菓子か、何かに混ぜてもいいだろう。 年下の君にこんな事を手伝わせてしまって、申し訳ないのだが、どうか協力して欲しい。 愛する君へ、心を込めて 大良より」

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