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「椿季ちゃん、そろそろ火と氷ばっかでそろそろ飽きない？」 『飽きようと何しようと、変えられるわけじゃないでしょ』 「福井に、ゼノスが禁足地にしてる所があってさ。そこの椿から採ってきたんだけど、ちょっと見て」 『？　……レネゲイドが共食いしてる』 「そう。この子達、椿季ちゃんと適合したんだよね。今椿季ちゃんが飼ってる子たちより、ずっと椿季ちゃんっぽいと思うの」 『どういうこと？』 「興味ない物は歯牙にもかけないくせに、興味があれば貪欲に喰らい尽くすの」 『私をなんだと……まあいいや。オーヴァードを喰らう力、か。面白いね。で、どうしたらいい？』 「じゃあ、ここに寝てくれる？」 『……よっと。』 「ちょーっとごめんねぇ、暴れたくなるかも知れないからさぁ……んー、椿季ちゃんを拘束して私色？に染める？とか、なんかドキドキする」 『あんたね……』 「じゃ、おやすみ椿季ちゃん。目が覚めたら、貴女は王様。……目が覚めたら、ね」 　（マッドエンジニア・楢郷 未咲希との会話） https://charasheet.vampire-blood.net/2162570 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 『あんた、本当に800年も生きてたの？』 「知らぬ。儂はかの人そのものではないでの」 『嗚呼、そうか。でも、あんたが憑いてから皺の１つも増えない……というか減ったと思うんだけど』 「ん？　そりゃ、そういう御話になっておるからの。そなたにも多少はお零れがあろうよ」 『お零れ、ねぇ。まあ、いいか。寿命まで生きる心配なんて要らなさそうだし。それじゃ、末永くよろしく』 「こちらこそ、じゃ。あの絡繰りの馬はサイコーじゃからな」 『そりゃよかった。じゃ、今日も書類は影武者に崩して貰おうか』 「戦はまこと、政事は影、とは、現世は難しいのう」 　（奇妙な隣人「八百比丘尼」との会話） ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ■UGNでの立場■ 瑞野 椿季というオーヴァードは10年前も存在した。 攻守のバランスや後輩エージェントの面倒見は良いとはいえ、基本的に鉄火場でしか目立たない、普通のサラマンダーだった。 それが突然、文字通りなんでもできるエージェントに変わったのは半年前。 UGNではその変化を捕捉し、彼女にヒアリングを行ったが、原因は掴めず、 また、彼女が頻繁に会っているレネゲイドビーイングとの関連が疑われるも、確証を掴めていない。 ■椿季の流儀■ あくまで彼女にとってUGNの業務は仕事であり、FH相手でも憎しみで向き合うことはない。 それどころか、ジャーム化した後の『セカンドキャリア』について割と真面目に考えている節もある。 とはいえ、今の仲間を等閑にはせず、作業を投げっぱなすこともあるが、困っていればフォローもする。 人の名前、物の名前に関して強いこだわりがあり、一度気になると暴走する（そんな時のための《日常の代行者》だ）。 そして、バイクと煙草がないと死んでしまうと嘯く。そんな31歳。 ナメられないように、アイラインを釣り目気味に引いている。好きな口紅の色はピンク。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― コードネームは名前ヲタクの椿季が自分でつけたもの。 「Came-llet」は「椿(Camellia)」と「槌(mallet)」を組み合わせた造語で、 椿の槌は、日本書紀で『土蜘蛛』を血だまりに沈めた武器とされている。なお『土蜘蛛』は反体制派の豪族の隠喩であるため、 つまる所、UGNに従わず、バラバラに反体制活動をするFHを沈める槌、というわけだが、 槌は勝手に動かないし、蜘蛛の子は散るに任せるものだから、私はFHならなんでも攻撃するわけではない、という意志を含んだ諧謔でもある。 ところで槌(ツチ)は、ミヅチ、ノヅチのように「～の蛇」の意味も掛かっている（ウロボロスだから）。 そしてノヅチノカミ(野椎神)はカヤノヒメ(鹿屋野比売神)の別名であり、カヤノヒメは煙草の神でもあるらしい。

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