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本名は「カーミュラ・バートリ・西園寺」。 とあるハンガリーの貴族の子孫であり、名門である西園寺家の次女として誕生。 生まれながらに天才的な頭脳を持ち、両親を筆頭に一族の大人たちに「天才」として持て囃されて育てられた。ブラム＝ストーカーのシンドロームの覚醒も本人は意識していたが、けして人前で使うことは無かった。 弱冠三歳にして西園寺家の次期当主に選出されたため、本来跡取りとして見込まれていた三人の兄、一人の姉からは疎まれ、陰湿な嫌がらせを受ける幼少期を経る。しかし、陰湿で凄惨な嫌がらせ、ともすれば暗殺未遂とも取れる兄姉達の妨害を跳ね除け、カーミュラは当主の器として成長していく。 十代に差し掛かった頃、父親が死去。カーミュラは実質的に西園寺家の実権を握るようになり、己がオーヴァードであることをUGN夕凪支部に申告。西園寺家の家業を片手間に、UGNの一員として夕凪支部に在籍し、業務を行うようになる。 以降はUGNで中学生～高校生エージェントとして活動。着実に功績を積み重ね、三年前に「遺産」である「栄光と勝利の槍」に適合したことから支部長に任命される。支部長になってからは性格の厳しさに磨きがかかり、冷酷無慈悲なその言動からついた支部でのあだ名は「ハートの女王」。自他に厳しく、規律と統率を重んじるその方針には支部内外から快く思わないという声も上がっている。また、失敗を知らず栄光と成功に包まれたカーミュラの出自も批判の対象に挙げられることもあるが、いずれの言葉も本人は気にしていない。

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