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地元で3番目の耕地面積を誇る橘田農園の跡取り息子。今年で21歳にもなるが農園の仕事も手伝わず、探偵になるとか言い張って毎日町中をふらふらしている。両親も息子には非常に甘く、久幸の素行には何も言っていないようだ。のんびりしているようだが、何かと行動力はある。 両親と同居している。兄弟姉妹はおらず、両親の愛情を目一杯受けて育った。 日がな一日黒ヶ峰町をぶらついており、探偵の真似事をしては揉め事厄介事困り事に首を突っ込んでおり、町人のほとんどとは顔見知りか友人である。 また、探偵業を営んでいる探索者がいる場合、弟子入りと称して勝手に着いて回っている。 黒ヶ峰町には学校がない。橘田久幸が小学3年生の時に廃止となり、それ以降は町外の親戚宅に下宿して学校に通っていた。大学には進学せず、高校を卒業してすぐ地元黒ヶ峰町に戻り、両親のもとで生活している。サスペンス小説やドラマが好きで憧れているが、警察の試験には敢え無く落ちてしまったため探偵を目指している。といっても黒ヶ峰町には事件などない。彼の夢が叶うのは当分先になりそうだ。 というのが黒ヶ峰町で与えられた経歴。彼の両親は膨らんだ女教団の信徒であり、幼い頃より教団による教育を受けて育った。高校までは普通の学校に通っていたが、友人はおらず、とことん目立たない学生生活を送るよう心がけていた。高校を卒業してすぐに黒ヶ峰町へ来ることになった。一般人のような倫理観も理解しているが、それが黒ヶ峰町では意味をなさないことも理解している。 禁欲的な生活を心がけており、特に趣味嗜好もなく実に簡素な生活を送っている。ただ、昔からドライプラムを愛食おり、黒ヶ峰町でも物資調達・輸送係にこっそりドライプラムを確保させては愛食している。　―― 「なんていうか、クセになる味？　この甘酸っぱいのがたまんないんだよ」 ＜遭遇した超自然の存在＞ 闇を彷徨う影（類型喪失SAN値：20） ＜探索者への対応＞ 偽りの友好関係を築き、集めた情報を教団に流している。ただし、記憶が戻っている者を一網打尽にするために、狂信者達はすぐに行動を起こすことはない。脱出直前のような致命的なタイミングで行動を起こし、橘田美雪もそのタイミングで裏切る腹づもりである。 ＜行動傾向、目的＞ 記憶が戻りつつあると思しき探索者達に溶け込み、同行するのが目的であるため、とことん”嫌われないこと”に徹する。探索者に探偵業を営んでいる者がいる場合（探偵、刑事用の導入からスタートした者がいる場合）はその弟子として。いない場合は”おかしな夢を見る人がいる”という噂を聞きつけて探索者達のところへやってくる。もしそこで同行を断られた場合、勝手に後をついてくる。 情報の連絡は基本的に探索者達に別れてから直接口頭で行っているが、緊急を要すると判断した場合は、お参りを3回済ませている町人に言伝を頼み伝達を行う。 ＜補足情報＞ 元々教団側の人間であり、陰陽石を使わずに与えられた役割を演じている。そのため、シナリオ中で記憶を取り戻そうと、浄化した陰陽石を額に当ててもなんの変化も起こらない。ただし、そのことは橘田久幸自身もわかっているため、記憶が戻ったふりをする。以下にその設定を書き記す。 橘田久幸は隣県の探偵事務所でアルバイトをしていた。高校を卒業後、地元の町工場に就職したが一年もしないうちに敢え無く倒産。以前から憧れていた探偵になるためアルバイトとして事務所に勤めている。ある日、行方不明者を足跡調査を行っていた最中に謎の集団に捕らえられ、気がついたらこの黒ヶ峰町で生活していた。というもの。 ＜心理学＞で嘘を見抜くこともできるかもしれないが、彼自身も心理学に精通しており、嘘を隠蔽するため常に演技を怠らない。

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