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支配人 マカロンを作った本人。 実は一番最初の実験から生き残り、支配人になった元被害者。 裏切られて、騙されて、殺し合いして、リセットして・・・独りぼっちになって、どうやったら帰れるのかが分からなかった。そして薬品を知る必要があった。この場所と現実世界を繋ぐ方法が一つだけ見つけられた。紫のマカロンだった。それを使って人を集め、繰り返し実験した。元はマカロンは注射器。そんなの誰も打ちたくない。だからこそ自分の腕を利用してマカロンに変えた。これなら、出来る。 左腕には何十もある注射の痕がある。実験を乗り越え、リセットして来た体は、もう・・・。 使い方が完全に分かっていた白と黒は警戒した。そして、しばらくの間は白を使い続けてマカロンを作った。自分で食べて、自分で白を使って、忘れても目の前に全てを書いた紙を張り巡らせ、記憶を何とか保ち続けた。・・・自分の名前と返る場所は書いてなかった。自分が何歳なのかも、今何時なのかも、あれからどれぐらいたったのかの感覚が無い。前の支配人は黒を知っていた。だから黒を絶対に使わなかった。他のがマカロンに合うのならば、黒も合うはず。そして帰る方法を、終らせる方法を見つけなければならない。ここは、何処なんだ？帰る場所なんて覚えてないのに。終わるって何なんだ？ リセットを繰り返すと、同じことになる。次の支配人が生まれる。それは・・・それは違う。だから補給できるのを3回にした。それが人が正常で帰れる手段。そしてその状態で殺す。殺すしか消える方法が無いのだ。能力を得た人間は死んだときにすうっと薄くなって消える。怪我をしたときに血は流れるのに死体は残らない。不思議な場所だ。

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