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　 「総ては必然だったんでしょう。俺が、この剣に選ばれたことも」 【詳細】 かつてUGNチルドレンとしてその力を振るっていた男。 両親から特殊な古代種のレネゲイドウィルスを投与されたことにより覚醒。わけもわからないままに両親の傀儡となっていたところをUGNに保護された。 その一件により両親は投獄。彼はチルドレンとして育てられることになる。宿した古代種の力によって敵対する者たちを等しく下してきた。 そうして、彼は『天秤座』のゾディアックウェポン「審判剣リブラ」を賜ることになる。等しく平たく執行される正義の象徴を渡された彼は、己の行いが何よりも『正しい』のだと考えていくようになった。彼は力を求め、審判剣はそれに応えた。 確実に力をつけていく最中、ある日UGNによってとある紛争地域に派遣される。 選りすぐりのエージェントの一人として赴いた彼は、そこでUGNの残酷性を目にした。オーヴァードを隠匿するための強引な工作、かつての自分と同じような境遇でありながら、他のエージェントによって無惨に殺される子どもたち。 ──結局、その話は「たまたま」共に任務に配属されたエージェント達が「たまたま」人格破綻者だったというだけだった。 けれど宍戸太羅という男はそれを認めることができず、審判剣リブラと古代種としての力を用いて同行したUGNエージェント達を皆殺しにした。 その後紛争地域での荒事を鎮圧し、彼は審判剣と共に『ダブルクロス』へと変貌した。 現在はFHマーセナリーとして様々なセルに配属され、己の力を振るっている。 誰も泣く事のない世界を築くため、すべての人が平等に幸福を得ることが出来るため、そしてその力を手にするために動くことを決めた。 しかしその根底にあるのは支配の欲望。不要な人間を排除し、有用な人間のみを残し、それらを己が管理することで「平等な幸福」を与えようとするもの。 加虐の衝動は偽善の皮を食い破ることもあり、自らに反抗するものは徹底的に叩きのめす凶暴性もある。 劣悪な家庭環境により人格が破綻したソシオパス。誰かのため、なにかのためとは嘯くものの、それは結局「自分のため」でしかない。 そしてそれを自覚しておらず、「正義」だと囁く。

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