タグ： 水無月 義哉

水無月は小さいときから憧れていた。”ヒーロー”という存在に。「自分もいつしかそんな存在になれたらいいのに」、あの時は漠然とそんなことを思っていた気がする。しかしそれは子供ながら無理だということも理解していた。 水無月は高校生のある日、女子から優しくされた。その時水無月は「おっ、ラッキー」程度にしか思っておらず大して気にしていなかった。しかし、その日以降その女子からたびたび優しくされ、「もしかして俺のこと好きなんじゃね？」という淡い期待の中水無月は意を決して告白した。 結果としては振られた。なぜ、そう思っていた水無月だが、その少し後、友人から自分が告白した奴とそのグループの奴等はたびたび自分のようなあまりイケていない男子をおちょくって遊んでいると聞いた。以降水無月は人をひどく警戒するようになった。 高校生のときに受けた心の傷は深く、社会人になった今でも愛想笑いを顔に張り付け、人当たりのよさそうな人を演じて、他人を警戒し続けてきた。仕事に関しては優秀で、多少なトラブルが起きても冷静に対処し、問題を素早く片付ける。しかしそんな風に日常を過ごしていても、小さいときの憧れというのは簡単には消えないもので、心の中でヒーローになりたいと思った。そんなとき、怪盗団という存在を知った。それを知ったときはひどく興奮したものだ。おそらくそれは義賊、つまりヒーローのような存在なんだろう。そんな風なものだと思った。それからというもの恥ずかしながら怪盗団というものが気になりすぎて仕事にも手がつかなかった。だからその怪盗団というものに入団してみようと思った。 表向きでは趣味のプログラミングなどを生かしエンジニアをやっている。 性格は冷静沈着であるが自分の信念に背くようなことはやらない。 お酒に弱い。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ