タグ： ドロップアウト・ディスパイア パンジャン

元警察官。 今は知り合いのバーに寝泊まりし、バーで手伝いをしつつ、ときどきピアノを弾いてお金貰ったりしてる。バーで知り合った人にはナッちゃんと呼ばれて親しまれている。 かつては勇敢で優秀な警官であり、若くして警部補に選ばれていた。少年事件に多く関わっていくうちに、自分にはどうしようもない社会的弱者の人々が犯罪に手を染めることに心を悩ませるようになった。少年犯罪を追いかける途中で知り合った少年が自分に遺書を遺して自殺したことがきっかけで、更に精神が疲弊した。最終的に「楽にしてくれ」と言われてある少年を殺し、アウトローな方向に吹っ切れる。その後熊沢さんと出会い、警察を辞めた。今は相棒に苦しまない殺し方を教わっている。 基本的に生存意志がある相手を殺すつもりはないが、その人の置かれている状況が先の見えない苦境であるなら意志に関係なく楽にしてあげたいなと考える。経歴上、そうした苦境が最終的に生む地獄を知っているから。 彼女が人殺しの依頼を受けるのは「人に金を積んで頼むほど死を願われているなんて可哀想だから楽にしてあげよう」という考えがあるからだ。 相棒のことは「トオル」「相棒」と呼ぶ。ときどき（生命倫理の違いで）揉めるが、基本的には夏生が譲る。相棒に甘い。 やや厭世的、ブラックなジョークを吐くことはあるが、本来は人懐っこく優しい性格。 ※※HO1 遺書は呪いだ。死ぬ人間から生きている人間への呪い。どんな文であれ、死んだ人間の言葉は生きている人間を縛る。自分がそうなっているように。だから心惹かれるし、殺す相手にもそれを遺してもらう。殺す相手は大抵相棒と決めた社会的弱者。どうしようもなく生きづらい彼らを楽にしてやるとともに、生きている人間に爪痕を遺させてあげよう、というような考え。 相棒に遺書を書けないでいるのは、志を同じくするやさしい相棒を呪う勇気がないからだ。

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