タグ： 女学生（華族）

一見お淑やかで大人しい令嬢に見えるが、それは外面が良いからで、星川だけに本性を見せる。 執事で兄的存在でもある星川に対してはわがままで高飛車。よく言えば素の状態を見せられるほどに信頼している。 実は、かなり前から密かに星川のことが好き。しかし心配性の父と病弱な母のためなら政略結婚も厭わないし、自分が結婚することで家が救われるならそれで良いと割り切っている。 ○よそ行きver○ 「皆さま御機嫌よう。本日も大変綺麗な青空ですわね。」 「まぁ、素敵な刺繍のハンカチだこと。…わたくしに下さるの？ふふっ。どうもありがとう。」 ○素○ 「全く星川ったら主人であるわたくしに対していつもいつも上からで生意気がすぎるのですわ！外面だけは良いのが余計腹が立つのだわ！！」 「宿題なんてやりたくな、、、み、ミルクセーキにフルーツタルトですって…？！仕方がないから今すぐやって差し上げます。そ、その後は2人で絶対お茶するのだわ。や、約束ですわよ？」 私がお嫁に行くだけで高松家が救われるならそれでいいのですわ…。でも、私が結婚したら星川はついてきてくれるのかしら？もしかしたら執事をやめて素敵な女性と結婚することもあるのでしょうね…。 …星川と結婚する女性はきっと幸せですわ。 星川はわたくしのことなんてただの妹しか思っていないのですから、この気持ちは誰にも知られなくていいのです。 ○星川晴希への手紙○ 星川へ この手紙を書くことをどうか許して下さいね。貴方は勿論、他の誰にも見せるつもりはないものなのですから。 6歳も離れた貴方は私が幼い頃から執事として、兄として接してくれていますよね。外面だけは良い貴方が、私と2人でいる時だけ、昔の貴方に戻ります。私と2人でいる時だけ、私の事を〝ひな〟とお呼びになられますね。実を言うとわたくし、そう呼ばれる度に胸がきつく締め付けられてしまうのです。私に意地悪をする貴方の楽しそうな顔を見ると、嫌なはずなのに、何故か嬉しくなってしまいますので、それを必死に隠しているのです。どんな貴方のことも愛おしく思えてしまうのです。 私が他の殿方と結婚すれば、貴方への想いはいつか消えるでしょうか。貴方よりも素敵な男性がこの世にいるのでしょうか。 私は他の方と結婚しても、いつも貴方の幸せを願っていることでしょう。 貴方の主人である高松雛菊より

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