タグ： Δ PC 探索者

幼い頃から背が高くなく色素も薄く、どちらかといえば女顔。 そのせいで虐められる事が多く、丸めたノートの切れ端から消しゴムまで、色々なものを避けて隅っこで生きていたので回避が最も染み付き板についている。 しかし、教室の隅っこでそれなりに日々を生きていた侠持に、ある日電流走る――唯一の日陰仲間だった友人が、中学デビューでグレてしまったのだ。 柄の悪い人間とつるむその友人を怖くて強く止められずにいる内に、あろうことか彼は周囲に手を引かれて非合法な事にまで手を出し始める。 このままじゃ警察に捕まっちゃう……！ そう思った侠持は、ある日意を決して彼らの溜まり場の廃アパートを訪れる。 喧嘩なんてした事もないのだ、当然の様に殴られボールの様に蹴り転がされ、そうして意識が朦朧としてきた頃――誰かが部屋の扉を開いた。 それが、シマに話を通さずに火遊びをし過ぎた人間に灸を据えにきた本物のヤクザだったと知ったのは、病室のベッドの上での事だった。 友人はつるんでいた仲間諸共少年院に送られたが、人を傷付けたり傷付けられたり……殺したり殺されたり。 そういう人間になる前に誰かに殺さず懲らしめ止めてもらえた事に、侠持は強い感謝を覚えた。本当は、気弱で優しい友達だったのだ。 以来、非合法な筈のヤクザは侠持の目には、虐めを見て見ぬ振りをする教師や正しい大人達より、よっぽど「格好良い大人」に見える。 ……それは、二十年が経った今でも変わらずに。 退院してすぐに身体を鍛えて武道も学んでみたけれど――研鑽を積み続け、二十年が経過した今。 実は下の者の手当てをしたり、怯える子供やカタギの人間を落ち着かせる方が性に合っている気がしている今日この頃。 義乃侠持は病院のベッドで目覚めたあの日から今日まで変わらずに、『弱きを助けられる男』を目指している。 【クリアシナリオ】 TRASH 【出会った探索者】 熊追 嵐士/棚上伊佐志 【遭遇した神話生物】 蛇人間/ミ＝ゴ

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ