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　久遠　秀 「俺の目の前でもう、不幸になる人を見たくないだけだ。」 若いながらも優秀な医者。まじめで少しお堅い性格をしている。そんな性格だが患者は必ず治し、幸せな日常に戻してあげたいという思いを強く持っている。 ＊過去 　父親が大学病院の外科医、母親が弁護士というそこそこお金のある家庭に生まれる。しかし両親からの過度な英才教育のせいで友達も遊びも限られた幼少期をおくる。親の顔色を窺い、まるで言いなりかのように過ごすようになる。 　 　秀には9歳離れた妹がいる。しかし高校1年生の頃、妹である冴(当時7歳)が自分が傘を忘れて家を出たのに気づき、追いかけている途中で交通事故にあってしまう。彼女の右足は不随。太ももから切断するしかなかった。秀は自責の念にかられてしまう。 秀は医大に行って4年間が過ぎようとしていた頃、秀は両親のとんでもない会話を聞いてしまう。 　まるで彼女を自分たちを際立たせるモノだといわんばかりの言い草で、義足の状態で辛いと思われる習い事はなにか、と相談していたのだ。 　自分は苦しい思いをしながらでも笑顔を絶やさずリハビリをしていた冴を見ていた。そして親の言いなりがどんなに辛いかわかっている。だからこそ怒りのみが彼を支配するのは当然だった。大学を卒業した日。親に長年積もっていた不満をぶつけ「縁を切るから金輪際俺らに関わるな。毒親が。」そう言い残し冴を連れて出ていき、現在は羽星市に二人で幸せに住んでいる。 本当は医者の道から外れたかったが、冴の言葉に救われ、患者を不幸にさせたくない思いもあり続けている。 妹に対しては心配性なお兄さんです

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