タグ： つきので ひじり

複数の学校を兼任している児童相談員。普段は穏やかだが、間違っている生徒には容赦なくゲンコツをかまして反省を促すタイプなのでいつの間にか利き手が鍛えられた。 「家から出ることを禁じられて育った」虐待児。長らく朝日を浴びなかったからか、髪の色素に異常をきたして一部が白くなってしまった。 はたから見れば異常な子供時代だったが、本人にその自覚はなく、親が死に、施設に預けられて初めて自分たちが虐待されていたことを知る。 しかし、急に押し付けられた「外に出て遊ぶこと」「一日三食食べること」といった「普通の幸せ」に苦痛を感じるようになり、共に預けられた双子の弟と共に施設を抜け出した。(中学三年時) アルバイトを掛け持ちして過ごした高校生活のおかげで二人で安定して暮らせるだけの貯金を手にしたため、やりたいことを探していたところ、たまたま出会った心理学の世界にどっぷりつかるようになる。勉強熱心なため資格を取るまでに至ったが、ぶっちゃけ外の人間に興味はないので、熱心に相談を聞いているように見えて実はどうでもいい。 双子の弟を異常なまでに愛しているため、彼さえいれば何もいらないと思っている節がある。行き過ぎたそれは「兄弟愛」で収めるには些か度が過ぎているが(事実、聖は彼のことが恋愛的に好きである)、本人には上手く隠しているつもり。虐待生活から抜け出した今でも弟を家から出さないようにしているが、彼らにとってその生活こそ「当たり前」なので、不幸だとは一ミリも思っていない。(外出するのは一年に二度、誕生日の日だと決めていて、その日だけは二人そろって外を出歩くことにしているが、弟が嫌な色に染まりはしないだろうかと内心怖い。) 26の男にしては小柄で中性的な名前のため、よく女に間違われる。それを生かしてｳﾘをした経験もあるが、多分弟には一生言わない。 月出聖にとっては弟の存在が「すべて」であり、ゆえに、自分の身に何が起きようと一向にかまわない。 生活のためならと無理な仕事でもやすやすと請け負っていたため、色んなことに巻き込まれ、体中に傷跡が多くある。嘘をつくことや言いくるめることが上手くなったのは外部との接触によるもの。家の外は汚い世界だと思っている。 「...どうしたんだい。俺に何でもはなしてごらん」 「それは確実に君が悪いなぁ」 「ただいま、件。一人にしてごめんな」 「くぅの好きな本、新作出てたから買ってきたよ」 「家から出たら駄目だから。...外は怖いんだぞ」 優しい口調は無意識に件を元にしている。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ