タグ： 現代 日本 庭師は何を口遊む

「庭師は何を口遊む」参加のため制作したキャラ。 【HO】 PC4：あなたは非常に手際よく、俊敏性に優れている。 　　　チーフの補佐等を任される事が多く、医療の心得もある。 　　　DEXを算出する際、+3の固定値が付く。(これは上限を超えても構わない) 【過去】 父が医者、母がエリート商社マンの家庭に生まれる。悠真という双子の兄がおり、2人とも医者になるべく幼い頃から英才教育を受けてきた。両親の期待に応えようと必死に努力する兄・悠真と、器用で何でもそつなくこなせてしまう弟・壮真。悠真は「お前はすごいよ、父さんたちの期待に応えられて。みんなお前のことしか見ていない。俺なんて…」と常に壮真と自分を比べてきた。「父さんたちの言葉なんて気にしないほうがいい。兄さんは頑張ってる、すごいよ」という壮真の本心の言葉も、自分を慰めるためのお世辞だと思っていた。 無事二人そろって医学部に現役で入学したものの、首席で入学した壮真とギリギリ合格の悠真。周囲には、双子なのにこれほどまでに違うのかと言われ、頑張りの源であった両親からは"医学部入学は大前提で当たり前"と褒められもしない。必死に勉強するも壮真や周囲との差は開くばかりで、次第に悠真は追い込まれていった。 大学2年生の春、精神的に追い込まれた悠真はついに壮真に凶器を向ける。「お前さえいなければみんなから比べられることはなかった。どうして出来のいいお前が双子の弟なんだ。お前さえいなければ。」 兄の苦しみがそこまで深いものとは知らず、かつ何もすることができなかった壮真は、自分を殺すことで悠真が楽になるなら殺せばいいと抵抗しなかった。その言葉を聞いて我に返った悠真は、比べていたのは自分だけだったことや、壮真は自分を蔑んでなどいなかったという本心に気づき、後悔と自責の念にかられ壮真の前で自ら命を絶った。 どうすればよかったんだろう、と答えのでない問いに悩み続ける日々。そんなことは御構い無しに、両親からは悠真のぶんも含めた二人ぶんの期待が注がれるようになった。兄を潰した周囲の人々、両親、そして兄の悩みに気づけなかった自分自身含め生きた人間に嫌気がさしたのと、両親から離れたい一心で、世界水準の医学を学びたいとかいうもっともな理由をつけてアメリカに留学。飛び級でアメリカの医師免許を取得後、日本に帰国して日本の医師免許を取る。元々は父と同じ脳神経外科医を目指していたが、生きている人間に対する不信感や他人と接する自信がなくなり、亡くなった人間に対する医者(司法解剖を行う法医学者)になる。 法医学者として5年間解剖や監察医業務としての検視で警察と関わっていくうちに評判がたち、ゼロ発足の際に引き抜きの話が出る。その頃には、自分の敷いたレールを走らないならと両親から勘当されており、なんとなくの興味で今に至る。 【性格ほか】 穏やかな性格でいつも微笑んでいるイメージ。前に出ようとはせず、周囲を立てて自分は一歩後ろから見守っていることがほとんど。人付き合いは良いほう。 なんでも器用にそつなくこなす天才肌。しかし正確には、できることを効率的に行い、できないことからはうまく逃げていったが故の結果。それゆえ、常に物事に真摯で一生懸命だった兄・悠真のことは、心から尊敬していた。 人生を悲観的に見ているペシミスト。 兄の一件以降他人を信用しておらず、また他人と接することに自信がない。そのため常に周囲と境界線を引いており、人と一定の距離を保とうとする。基本的には親しく優しく接するものの、線に踏み入ってきた人間に対しては距離を離すべくあえて冷たく接することもある。 自分のことをあまり多くは語ろうとしない。深堀されそうになったら誤魔化す。 人が苦手なのに人付き合いがいい理由は、他人に近づかれるのと同じくらい他人に嫌われるのが怖いから。(兄は自分のことが嫌いで自殺したと思っている節がある。) 異質な経歴から変人扱いされることもあるが、それが不必要に人が近寄ってこない理由になっているため気にしていない。 趣味は植物に水をやること。植物には雑念がないから好き。アメリカの大学では植物を研究するサークルに所属していた。法医学者になってからも、彼の研究室にはたくさんの観葉植物が置いてあった。 髪を染めているとよく言われるが地毛。そしてそのせいかスーツが壊滅的に似合わない。本人も困っており、正式な場を除き基本ジャケットは羽織らない。 【庭師シナリオ通過後〜夜の窓辺、長い道を君と問答前まで】 的場の逮捕後、自身の事情聴取が終わったその日に辞表を提出し、警察をやめる。的場の送検日にその土地を去った君月。 両親から勘当されているため帰る実家もなく、頼る相手もいないためただただ何も考えないまま行き当たりばったりの生活を数ヶ月続ける。幸い貯金はあったため、それを切り崩しながらの生活。その後仕事をしようとするも、日本ではまたゼロのみんなに関わってしまうかもしれないという懸念からアメリカに渡る。大学時代の同期が長をしている施設で法医学者としての道を再開する。 今回日本に戻ってきたのは、日本の法医学教室に技術協力のために来た。もともと日本人だし日本の医師免許も持っているし日本で法医学者をしていた実績があるから。抵抗はあったが、会わなければ済む話だと、もちろん会うつもりもないから、用事を終えたらさっさと戻ろうと思っている。日本への滞在日数は2週間程度。 ゼロにいた、警察にいた4年間のことについては今でも後悔と懺悔の念が渦巻いている。それこそはじめの1年は夢に見るし夜も寝れないほどであったが、最近は問題ないレベル。ただ、忘れた頃にやってくるフラッシュバック。一生向き合うべき罪だと自覚している。 ゼロのみんなのことは、思い浮かんではブンブンと頭を振っている。最近では考えていない、というか考えないようにしている。 あの時から自殺を試みたことはない。罪悪感で死にたいと思ったと同時に、死ぬのが怖いという感情もあったから。 法医学者として解剖や検死でご遺体を見る機会はとても多いが、それに関しては全然平気。 性格で変わったことといえば、自分に嘘をついてまで無理をしなくなったこと、自分が器用であるとは思わなくなったこと、物事に諦めがつくようになったこと、好奇心を捨てたことなど。 そして、なんとなくでの人付き合いをやめ、より一層人と深く関わることをやめた。昔からの君月を知っている人からしたら”冷たくなった”という印象を受けるかもしれない。しかし、今君月を雇ってくれている大学時代の同期からは「どこか吹っ切れたな」と悪い印象ではなかった。 【夜の窓辺、長い道を君と問答後】 伊賀澄の遺書を3年越しに読んで、忘れようと目を背けようとしていた部分に少し区切りがついた。胸につっかえていたものが少し軽くなった。 アメリカに戻るまでに、伊賀澄と南玲子の墓参りに行く。 遺書は大切にデスクにしまった。あれから他のゼロの誰かにコンタクトを取ることはないが、猪狩がもし本当にアメリカに来たら会いはするだろう。 【経歴】 18歳　大学医学部入学 19歳　兄・悠真が自殺、アメリカに留学 21歳　アメリカで医師免許取得、帰国して日本の医師国家予備試験合格 22歳　1年の研修ののち医師試験に合格、大学院進学 25歳　死体解剖資格取得、大学院卒業。法医学者に。大学の法医学教室で司法解剖に関わる 29歳　法医認定医(一流の法医学者)に 30歳　ゼロ発足に伴い国家公務員I種試験合格。警察大学校入学、4ヶ月の研修ののち警部補へ 34歳　庭師の事件解決後、警察を辞職。アメリカに渡り、法医学者に戻る 37歳　猪狩と再会。カタシロ、夢で面会室。 【参加シナリオ】 「庭師は何を口遊む」最終SAN値60+8、博物学+45 「夜の窓辺、長い道を君と問答」最終SAN値59+7。庭師から3年後 「カタシロ」最終SAN値65+7 「面会室」君月の夢オチ、SAN値変動なし

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