タグ： しょうごはん 偽りの国

少女は、とある裕福な家庭で育てられた。 両親は大富豪かつ度を超えた享楽家で、我が子の「お姫様になりたい！」という願いも、それはもう真摯に受け止めた。 ─結果、彼女は人生を「宮殿」の中で過ごすことになった。 しかしある時、父親の事業が破綻。致命的な負債を負ってしまった。「宮殿」は差し押さえが決まり、彼女の人生のすべてであった思い出のその場所で、両親は娘共々一家心中を図った。幸か不幸か、娘だけが生き延びる結果となった。 彼女は施設で育てられることになるが、ずっと「宮殿」で過ごしてきた彼女が社会に馴染むことは容易ではなかった。 自分の王国は偽りではなかったのだと信じたかった彼女は、一家心中のショックもあってか、この世界こそが「物語の世界」だと信じ、否、思い込んで「元の世界に戻る方法」を探す…。(その過程でオカルトにのめり込むことになる。) 外の学校には通っていなかったが、帝王学と称して家庭教師からの教育を受けていたために歳相応以上の教養は持っている(現代社会や一般常識除く。歴史は架空の世界の物語として学んだのでむしろ詳しい。) 異世界転移したと思い込んでいる普通の少女。

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