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家族の国　作家ベース 類稀なる幸運の持ち主だが、そんな己の人生を呪い、常に不幸でありたいと願っている。その一環で自傷が絶えず、果ては親まで殺してしまいたいと思っている。親に問題があるわけではなく、むしろ優しすぎるくらいのいい親なのだが、だからこそそんな親を失えばきっと不幸になれるだろうと考えたから。死んでさえくれれば病死でも事故死でも他殺でも一向に構わないのだが、どうせなら自ら手を下したほうが不幸になれるのではないだろうかと思っている。せっかく殺すなら、成人してから殺したい。罪が重くなるから。自分が異常なことは理解しているため、常識的な振る舞いをすることこそないが、自身の思考を他者に押し付けることはしない。 大人になり、実家を離れてからは名前を変えて生活している。歳を重ねても不幸を求める思考は変わらず、自傷も悪化、効率化していったため、左脚に動かせなくなるほどの傷を負ってしまった。そのせいで日常生活には杖が欠かせない。作家業はそこそこ成功しており、食うに困らないくらいは稼いでいるのだが、本人は自分が納得する作品さえ書ければ売れ行きには興味がない模様。 [習得呪文] 門の発見 20/05/29　「家族の国」

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