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屋号 唐紅屋 からべに (唐辛子と衣装から) 唐辛子を売り歩く唐辛子売りを商いとする青年 全身真っ赤な着物に身を包み背中に唐辛子のハリボテを背負っている そのド派手な見た目と流暢な売り口上で注目を浴び 子供達に集られ、客に集られ、役人に追いかけ回される日々を続けている というのも大人しく売るだけならまだしも大通りの中心で客引きをしたり、止めに入った役人から逃げるためにハリボテを振り回すなど暴力沙汰を起こすので余計に目立つ 幼少期 初めて父の出稼ぎについて江戸に行った時 仕事の合間に父に連れられて蕎麦屋に立ち寄った際に見たことの無い調味料が蕎麦についていた 興味本位で口に含んだ途端今までに感じたことの無い辛みと刺激を感じた その後町中を歩いていた唐は真っ赤な着物と巨大な実を背負い非常に派手な口上で客の目を引く商人に出くわす そのあまりにも強いインパクトに惹かれ商品を買ったところ蕎麦屋で出会ったあの調味料があった 唐はそこでその調味料が”七味唐辛子”であることを知る 貧しい田舎生活を過ごしていた唐にとって人生を変えられる程の刺激であった あれから十数年 上京をした唐は農民としての知識を利用し丹精込めて作った自身の唐辛子と多種多様な素材を手に入れ 自信が感じた感動を沢山の人に広めるため あの時出会った商人のように熱い男を目指すため 唐辛子を背負い歩く日々を続けている 頑固一徹猪突猛進 その反面兄貴性分で面倒みはとてもよく 同じ長屋の子供達の相手をしたりもすることもある 商売の関係や町中を歩き回ってるため顔が広く色々な情報が入って来る 周りからは「唐の字(からのじ)」などとも呼ばれている ⚠︎韋駄天ネタバレ注意⚠ 「さてその次は赤々と、光るは自慢の大唐辛子（おおとうがらし）、黒胡麻・陳皮（ちんぴ）・焼き唐辛子・けしの実・麻の実・粉山椒（こなざんしょう）・手ずから育てし粉唐辛子、七色七味（しちしきしちみ）の織り成す味が、寝ぼけし憂き世にぴりりと効いて、 売るは鯔背（いなせ）な男伊達、頑固一徹血気に逸る（けっきにはやる）、何しおうお江戸の【唐紅屋（からべにや）！】からいところ～と唐が参る！」

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