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【ハンドアウト1A:孤高の人】 君は登山家だ。それ以上でも以下でもない。 君が山の頂を目指すのは、そこに山があるからだ。 前人未到の世界最高峰、君がそこを目指さない理由がない。 【ミッション:山頂に立つ】 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ 祖父や父に教えられ登山を始めた影響で幼い頃から登山に励んでいる。 中でも父は登山界では結構名を馳せたクライマーであった。 そんな父の姿を見てきた事、また「そんな父の息子だから」というレッテルから脱却したく、「自分も一流の登山家になりたい。俺は俺だって証明するんだ。」そう信念を持っている。 もちろん父は尊敬しているが、世間から父のお飾りみたいに見られるのが嫌だと思っている。 今回狂気山脈に挑む決心をしたのもこのため。 まだ父も含め誰も登ったことのない山。 この壁を自分自身の力で超え、"偉大な父の息子"というレッテルを剥がしたいと思っている。 父はあの山は危険なのではないか？何やら良くない噂も聞く、と菖蒲が登ることを反対したが、だからなんだと反対を押しきって登山隊に加入。 ずっと反対し続けた父は、菖蒲が家をでる時に「絶対に、何があっても帰ってこい」とだけ言った。 前述のように、父を超えたいとがむしゃらになる所があるため、過去に無理をして怪我をしたことがある。 そのときの傷跡が顔に残ってしまい、見えなくは無いが片目だけかなり視力が落ちている。 その事もあって父は反対したのかもしれない。 《余談》 「菖蒲」という名前の響きが女の子っぽくて恥ずかしいため、名前で呼ばれるよりも苗字だったりそこから取って「みっちゃん」などと呼ばれることを好んでいる。 悪意がないなら名前で呼ばれても別に怒ったり不機嫌になることもないが、小学生のときはそれで軽くいじられた事もあったから悪意があるとわかると不機嫌になる。 ちなみにこの名前は母がつけたらしい。意味があってつけたようだから文句は言えないが、もう少し男の子っぽい名前がよかったって今でも思ってる。

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