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【クトゥルフ2015・メンタルセラピストより作成】 大柄でゆったりした雰囲気の男性。 誰かに触れられると時々挙動不審になったり、たまに自分を卑下するような物言いをする事がある。 手作りの歪な御守りを大切に持っている。 《特記》 ＊自分の患者に対する説得+20 《特徴表》 ＊2-5 鋭い洞察力 優れた感覚の持ち主であるため、<目星>に＋30%。 《シナリオ》 ＊おうちにかえろう・・・生還 ＊平行線のアポフィライト・・・ハッピーエンド ＊おやすみなさいを、あなたに ＊盲目のクピド ＊4-8 大切なもの(D) 他人には価値のないものだが、大切な品物をいつも身に着けている。失った時には1/1d8の正気度ポイントを失う。 (BADステータス。1d6＊10ポイントを他技能へ。 1d6→3：30ポイント。 20ポイントを回避に、10ポイントを図書館に割り振り。) ───以下、背景─── 愚図でノロマな木偶の坊。 それが僕の評価だった。 何の取柄もなく、動けばドジを踏んで周囲の物を壊すだけの、浪費しか出来ないような出来損ない。 何も出来はしないまま図体ばかり育つ僕は、日に日に“らしく”なっていくばかり。 そんな僕にも、唯一出来る事があった。 それは、こんな僕を家に置いて下さる家族のための、ストレスの捌け口になる事。 殴って良し、いたぶって良し、火傷でも裂傷でも打撲でも、黙って全てを受け入れます。 お母様からのほどこしなんて、家畜以下の僕には過ぎた代物です。ええ、ええ、どうぞ皆さんで召し上がってください。 夜な夜な賞味期限切れの食材をゴミ箱から漁っては、物陰に隠れて食らいつく毎日。 機械的に。でも生きるために。必死の思いで租借を繰り返した。 偏食気味のお兄様がいたお陰で、人一倍食う僕の腹は満たされていた。 カラカラに乾いた心とは違って…なんて、とんだ皮肉だと思う。 でも、僕の体は生きたがった。生に貪欲に食らいついた僕は、たとえ木偶の坊になろうとも、その欲を止めることはなかった。 憎い。憎い。家族が憎い。 痛い。痛い。家族は痛い。 僕は同じ傷を舐めあうために、メンタルセラピストになったクズ人間だ。誰か僕を必要として。 痛くしないで。傍にいさせて。人間でいられる許可をください。 いつかゴミ箱で見つけた、安産を願う歪な手縫いの御守り。 期待外れの僕がここにいる今、こんな物にもう願いなんかない。でももしかしたらと浅ましい希望を抱く醜い心。 お母様。お父様。 僕はなんのために、生まれてきたのですか───。

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