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螺沢花燐(かいさわ かりん) 【ベース職業】2015　ギャンブラー：個人的関心技能〈忍び歩き〉 【2015 特徴表】2ｰ5　鋭い洞察力／3ｰ7　俊敏 【性格等】 ・明るくて元気(嘘です) ・アホ(嘘です) ・ガム、グミ、マシュマロ、ミニトマトが好き ・柔道部所属 ・非童貞(非)処女 【文字色】 【サンプルボイス】 一人称：僕 二人称：君 「初めまして、螺沢花燐って言います！これからよろしくお願いします！」 「ほらほら、一緒に遊ぼうよ～！」 【通過シナリオ】 「罪を孕みし堕落の子ら」 「さよならを言いにきた」(シナリオ作者：鯨津みら様) 「暗がりのステラ」 「エメラルドの激情」 以下、「罪を孕みし堕落の子ら」HO1ネタバレあり ・無自覚サイコパス ・メンヘラ ・時は金なり精神、合理的(に動かせたらいいなぁ) ・割と塩対応もする ・私情で動かない(笑)つもりでいるが、自己顕示欲の塊 ーーー 肯定的なその言葉を 言って欲しいそれだけだった ＿＿ねぇ、ちゃんと僕の事見てくれてる？ 　　　 ーーー 【名前の由来】 「シクラメン」(赤)の花言葉：嫉妬 ・シクラメンの名前の由来はギリシア語のキクロス(kiklos：らせん・円)に由来し、受粉すると花茎がくるくるとらせん状に巻く姿にちなみます(丸い球根の姿に由来するという説もあります)。 ・和名のブタノマンジュウ(豚の饅頭)は球根の形から、別名のカガリビバナ(篝火花)は花の姿に由来します。 (引用：　https://discordapp.com/channels/523067838886576139/582152253914218498/718147544504336544　) →イメージ：赤、火花 ーーー 僕は幸いにも家族にも友人にも恵まれているし、運動も勉強も人並みには出来る方だと思う。 僕は、相手を直接自分の技で打ち負かすという、その柔道の単純であり素人目じゃ分からないその道に進んでみたいと思い柔道を始めた。 興味があったんだ、その存在しない勝利方法に。勉強には答えが。ゲームには攻略法が。 スポーツは好きだからという気持ちが大切で、もちろん僕は柔道が好きだ。 僕には気になる子がいた。 1年生の時から同じクラスの女子で、黒髪を括った落ち着いた雰囲気がある。あと、クラスメイトの間では可愛いと噂されていたりもする。 その子との出会い、会話するきっかけは柔道部だった。部活動の体験入部にその子もいたのだ。 元々柔道が好きみたいで、それを近くで見たいからとマネージャーをしたいと言っていた。 同じ学年という事もあり、その時に挨拶くらいはしたと思う。 部活動の仲間と遊んだりしていく内に、その子と会話をする機会が増えた。だんだんと気を惹かれた。 優しくて、よく笑って、柔道に対する瞳が僕は好きだった。 中学1年生の秋、初めて僕は柔道の試合に出て勝利を収めた。 ちっぽけな大会ではあったもののその時の喜びは大きかった。 先生も家族も友人も、そしてあの子も一緒になって喜んでくれた。 本当に嬉しかった。 それから数日後、あの子からLINEが送られて来た。 内容は｢2人で遊ばないか｣というもの。一瞬は驚いた。でも僕の顔が赤くなって、笑みがこぼれてしまう、そんな自覚はあった。 誘いの日、僕は待ち合わせの5分前に集合場所に到着した。あの子の姿を見つけて向かう足が速くなる。振り返るその表情に、僕はつられて笑い返した。 ぎこちない手とうらはらに踏み出す足は軽かった。 沢山遊んで笑った、その日の夕方。 ｢あーー！楽しかった！今日は誘ってくれてありがとう、■■｣ 『うん…！わたしも楽しかった。ありがとう』 それじゃあまた学校でと手を振り、別れ道の方を見る。その時、後ろに引っ張られる感覚があった、僕の洋服の裾を掴んだのだ。僕は向き直り声を掛けようとする＿＿＿＿ 『…好き、です。わたしと付き合ってくれませんか…？』 予想外の言葉に声にならなかった。 その言葉を頭の中でループさせ、意味を理解する。 顔を真っ赤にさせたその表情。真剣な顔つきで瞳をまっすぐに僕に向けつつも、口や手、更に息遣いは不安と緊張そのものだ。 その表情に、その空気に、僕は愛おしさを感じた。 掴んだその手を優しく包み込む。そして、言葉を返した。 ｢…僕も、好きだ｣ ー 「■■」 『なに？花燐くん』 優しく僕に微笑みかけるその笑顔が好きだった。僕と彼女は中学生活でずっと同じクラスで進学する高校も同じだった。高校でも彼女と一緒に話をして、笑えるんだと思っていた。 高校1年の春。 『…わたしね、高校からはマネージャーを辞めて…選手にわたしもなろうと思うの』 「随分と突然だね、どうして？」 『花燐くんの頑張っている姿を見ていたら…支えるんじゃなくてわたしもやってみたいなって思ったの。大好きな柔道を今度は、わたしも挑戦してみようかなって！』 「そっか！良いね、また高校でも■■と柔道部になれるなんて嬉しいよ。選手として、これからもお互い頑張ろうよ」 『うん！ありがとう！』 彼女は柔道部に入る事になった。選手として。 マネージャーとして培ってきた観察眼と、中学三年間の経験もあり彼女の飲み込みは同じ高校1年の中でも早かった。僕も誇らしかった。 しばらくして、柔道の試合が迫って来た。その日は朝から雨が降っていた。 ｢……｣ 『頑張って』 ｢ありがとう｣ いつも通りに、いつも通りやればいい。それだけだ、大丈夫、僕は勝つ。 正々堂々と、向き合って、ぼくは 僕は 『花燐くん、……。大丈夫……？』 負けた。試合に。 『まだやっぱり痛む？えっと……これぬるいね……取り替えてくる』 まけ た。？ 『これでどう……？』 ｢……い｣ 『え？』 ｢………………｣ 『ごめん、今なんて言』 ｢……うるさい｣ うるさい何かに視線をやれば、ぼくの足に氷を当て、言葉を失う表情の■■がいた。 ｢一人にして｣ 『……ごめんね、ごめんね……』 どうして君が泣きそうになるの？何が悲しかったの？ 怪我をして試合に負けたのは、ぼくだろ。君は、きみは……きみは……。 ｢良かったじゃん、女子で一位なんだって？聞いたよ、コーチから。おめでとう｣ それから後の事はあんまり覚えていない。 彼女がその日の夜、別れたいってLINEで言ってきたから、嫌われちゃったんだなって思った。返事はしなかった。 ー 怪我は全治3ヶ月。3ヶ月も大好きな柔道が出来ないのは寂しかった。 だから、そうだな……僕は期間限定マネージャーをしてみようかなと思った。 部室に行ったら、一人誰かがいた。僕はマネージャーだから、連絡された今日の準備と掃除をした。 『おはよう……あの……』 視界に顔が映る。 なんだ、■■だったのか。 ｢僕の事、可哀想だと思ってる？別れたのは僕の為にとか思ってる？｣ 良いよね、君は好きなものが出来て。1年も経たずに一位になれて。将来有望だね。僕は3ヶ月も何も出来ないんだ。やれる事なんてたかが知れてる。 今も心の中で、笑ってるんだろ。 『思って……ないよ。そんな事』 ｢じゃあ僕の事、嫌いになったんだ？｣ 『……だって、今の花燐君は変わっちゃったから。わたしの好きな花燐くんは、あんな事言わないよ。ねぇ……どうし』 ｢君の好きな僕って何？｣ 『……』 ｢答えられないならいいよ、ほら。もう時間だ｣ ＿＿＿＿ほらね、そうなんだ。 ー 僕は3ヶ月マネージャーとして精一杯トレーニングに付き合ったり働きかけた。 ■■は柔道部でも有名な選手だった。でもそれも過去の話だ。ついには部活を辞めてしまった。 僕の事も、柔道の事も好きじゃなかったのかもしれない。 ー 高校1年の夏。 やっと、やっと……僕は選手として大会に出れる。これまでの努力が報われる。 自分の試合前、体育館で僕は他の試合を見ていた。 『頑張れー！〇〇ー！』 『〇〇ー！』 ……〇〇、僕の学校の……違うクラスだけど確か同じ1年生だ。何気なしに僕はその声援のした方を見る。 〇〇が、相手の選手と掴み合い、お互いに殺意を送りあっていた。マネージャーしていた時に聞いたけど〇〇は、高校から柔道をやり始めたと言っていた。数ヶ月の経験で試合に出れるだけでも良い方だと思う。 結果、〇〇は試合に負けた。そんなものだろう。 ー 『……螺沢』 ｢何？どうしたの、〇〇｣ 『ちょっと、練習付き合って』 ｢……あぁ！僕で良いならもちろん｣ 軽くストレッチをして、自主練に付き合う。礼をして畳に上がる。 ｢お願いします｣ 『……お願いします』 距離を置きながら、少し緊張をしている〇〇の横えりを掴み取る。〇〇も同じように構える。勢いをつけて、〇〇が投げる。大きな音が体育館に響いた。 ｢……良いけど、もっとこうかな｣ 『あ、あぁ……なるほど』 向上心のある〇〇のその表情は、僕を惹き付けた。 ー 大会後の夏休み、柔道部では合宿がある。大量の荷物を持って集合場所に向かう早朝。 先輩達とコーチに挨拶をしてバスを待った。適当にバスに座ると、〇〇が僕の隣に座って来た。 『ここ、いい？』 ｢良い……ってもう座ってるじゃん｣ 『ははは、そうだった』 ｢お菓子食べる？はい｣ 『！ありがとう』 夜遅くまで続く練習は過酷だった。全身が筋肉痛になるかのような痛さと疲れ。でも確実に、スキルアップに繋がっている感覚。それが心地良かった。 『あー疲れたね、お疲れ様。花燐』 ｢おつー｣ 『ほんと、今日めっちゃ怒られた』 ｢仕方ない仕方ない。そういうもんでしょ｣ 『そうだけどさぁー』 四人用の和室で、〇〇と布団を敷きながら話す。ああでもないこうでもないと散々愚痴を零しつつも、〇〇が柔道に対する熱量は感じ取れた。 『お疲れ様ー』 『もう限界、俺無理かも』 ｢はいはい、お前らの分も敷かせるなよな｣ 『あっ、やべ！』 『ごめんごめん』 ｢あはは、冗談だよ｣ 相部屋の他二人もやって来て、四人で布団を敷く。なんてことのない、夜だった。 次の日もそのまた次の日も、ハードな合宿は続いてついにやって来た最後の日。これまでの反省とこれからの改善点を話し合う会議が行われて、各々それを提出して解散。解放された後はゆっくりと湯船に浸かり、これで終わりかなんて思った。交代で入る風呂から帰ってしばらくすると、〇〇も帰って来た。 ｢お帰りー｣ 『あ、ただいま。戻ってたんだ』 ｢人混むの好きじゃないからさ｣ 『……そう、ねぇ……』 ｢っ！｣ 背後から〇〇が僕に覆い被さる。 『っあ、ごめん』 何の匂いだ？その時の〇〇の表情は、誰かに似ていた。 その時、ぼくの中で何かが動き出した気がした。 ｢どかないの？｣ 『……』 ｢黙らないでよ｣ 『……』 ｢……。足音がする、誰か来る｣ 『……！』 〇〇が体を引こうとした瞬間、僕の方へと引き寄せた。心臓の音がさっきよりも近くで聞こえる。 ｢うーそ｣ 『おい……！』 ｢誰も来ないの分かってるくせに｣ 『……う』 内鍵を閉めたのは〇〇の方だろ？ ｢どういうつもり？｣ 『……今だけでいいから、こうさせてくれ』 また何か言われたんだ、〇〇はいつも弱いからいじめられてる。可哀想に。 ｢……はぁ、良いよ。ほら、好きにしなよ｣ ごめんと小さく言った〇〇の声は震えていた。それもそうだ、合宿の間ずっと聞かされていたんだから。積もったそのストレスを僕にぶつける。ひとしきり泣き終われば、またいつもの〇〇の顔になる。僕はその顔が好きなのかもしれない。抱きしめながら僕は〇〇の頭を優しく撫でた。 ー 「〇〇ってさ、僕の事好きなの？」 『ぶはっ』 〇〇が飲み物を飲んでる中にそんな事を聞いてみる。 「何？違うの？」 『お、おい…』 「あはは、もしそうなら別に誰にも言いふらさないし、引きもしないよ。で、どうなの？」 『……』 はぁ、また黙る。〇〇は黙るのが癖なんだろうな。言ってくれなきゃわかんないよ。 「じょーーーだん！うそうそ！ごめんな。マジなわけないじゃん」 『なんだよ、冗談でも…やめろよ。心臓に悪い』 「はいはい。もうやめるね」 僕の事、好きなくせに。バレバレだよ。好きなんだって認めないんだ？じゃあ＿＿ 「ほら。教室戻ろう」 僕の勝手にしていいって事だよね？ 『あぁ』 大会も合宿も終わって冬になり、来季に向けた練習になり部員達の気合も入る。寒くなって来たなと皆がストーブに集まっている。 マネージャー期間の時には知識を蓄えていた事もあってか、着実にあの頃よりは強くなれていると思う。 それでもやっぱりもっと強くなりたい、そう思えた。部のムードもやる気だった。 ー 帰り道。近頃は〇〇とよく帰っていた、自然な流れで。夕陽のオレンジ色が廊下に映し出される。 いつもの場所まで行けば〇〇が待っていた。 「よっ！」 『うわぁっ』 「何してんの？」 『別に。ツイッター』 「へぇ～？」 どれどれ、と〇〇のスマホ画面をチラ見してみる。でもすぐに画面をスリープモードにしてカバンにしまう。 『面白い事なんかねぇって』 「そう」 確かに僕にとって面白い事じゃないかもね。その通りだ。 だけどさ、見えちゃったんだよね。ソレ。 「…今週さ、遊ばない？」 『なんだよ。急に…。空いてるけど』 「あははっ！じゃあ～決まり！遊ぼうよ」 『どこで？行きたい所でもあるの？』 「ない！！」 『プッ、だろうと思った』 「これから決めるんだよ！」 『あーはいはい』 〇〇って嘘つくの下手だよね、俺とは違って。そう言いそうになったけど僕はこらえた。 バレバレだよ。ね？〇〇。 ー カチ、カチ…。 壁に掛けた時計の音だけが響く。 僕は自室のベットに寝っ転がりながらスマホをいじってた。 静かな空間にピンポーン、とインターホンの音がそこに混ざった。僕は駆け足で玄関に行った。 「はーい」 『…あ、おはよう』 「ちょっと遅くない？」 『ちょっとくらい許せって。ごめんごめん』 「あはは。まぁとりあえず中どーぞ」 『お邪魔しまーす』 靴を脱いでリビングへ。両親は日中だから仕事でいない。適当に飲み物を持って僕の部屋に案内をした。 『…でさ、結局花燐の家っていうな』 「文句言わないでよ、行きたい所もやりたい事もないってなったんじゃん。それならゲームとかあるし、僕の家でいいやって〇〇も言っただろ」 『そうだったな、えーと…あれやろうぜ』 「スマブラ？」 『よく分かったな、そうそう』 テレビとゲーム機の電源を付けて、準備をして。ギャーギャー騒ぎながらゲームをした。 トイレから〇〇が戻って来た。何分くらい経っただろう。 「おかえり」 『たーだいま、ちょっと電話出てて』 「電話？」 『んー？そう、電話』 「友達？」 『…まぁ』 「何その反応」 嫌な予感がした。ぼくは焦った。 『俺さ、』 「言わないで」 『は？』 「言わなくていいよ」 『自分から聞いたクセに～』 あははと適当に笑う。 やっぱり、そうだ。そうなんだ。 「次は〇〇の家にも行かせてよ。見せたいものあるとか前言ってなかったっけ？」 『あーそうそう！あれな！良いよ、いつにする？じゃあこの日は？』 「良いよ、空いてるよ」 前まで感じなかったのに。〇〇から他人の匂いがした。 次回遊ぶ日を決めてその日は解散した。 ー 「こんにちは～」 『いらっしゃ～い！』 〇〇とその母親が出迎えてくれる。 「あははっ、お邪魔します！」 その日もひとしきり騒いで遊んだ。今度こそは外で遊ぼうなんて話もした。 『忘れ物ないか？』 「うん、多分大丈夫」 『よし、じゃあまた今度！』 「学校でー！」 (未完) 以下、AF PC 獲得 AF『英雄の証』 気がつくと手に握っていた緑色の硝子の破片。これを持っていると KPC にとどめをさした技能を一度だけ自動成功にすることが出来る。一度使うと硝子の破片は割れてしまってもう使えない。 怪物を殺すのはいつだって英雄である。

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