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【特徴表】 天気予報士 寡男。娘が一人いる。名前は楪(ゆずりは)。6歳で今年で小学生になる。 基本的には母に面倒を頼んでいる。 妻はもともと身体が弱く長くはなかった。 一度は登山家をやめて側にいることを告げるが妻はそのことを喜ばなかった。 今思えば本当は山を捨てられない自分を見抜いていたのだと思う。 「あなたはいつも山と一緒に帰ってくる。私はそれがとても嬉しいの。」 それが自分に残した妻の最後の言葉となったのは3年前。楪が3歳の頃だ。 いつものように自分は長期登山に行っていた。 その間に息をひきとってしまった。 医師が言うには自分が帰るまでは死ねないと言って何度も峠を乗り越えていたそうだ。 苦しそうにする中、妻は夫と山を登る夢を見た、 彼のお陰で苦しい峠も越えられるんですと溢していたそうだ。 自分には勿体ない妻だった。 果てしなくそう思う。 これから娘をどう育てようかと悩んだが もう自分に山は捨てられない、そう思っていた。 娘より山をとるダメな父だが娘は愛していた。 だから頭を下げて母親に面倒を見てもらえるようにした。 どこかでけじめをつけないといけないと思っている。 （今回の登山が無事成功したら登山家をやめて 娘と穏やかに暮らすのもいいかもしれないと思っている）

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