タグ： くろさわ家

「無理はしなくていいから。別に…」 「わからないことは調べて、自分で色々見てみ。もちろん分からなければ聞いて」 「どう思った？考えてみ。俺は知らんけどさあ」 優しく穏やかな両親のもとに生まれる。両親ともに科学者であり、小さい時からその世界に触れることが多かった。人の気持ちを読み取る文学よりも、公式さえ分かっていれば解ける数字の世界の方が興味を覚えた。 中でも0と1だけで構成されるコンピュータの世界は面白い。興味のあることは遠慮なく与えようという両親の方針から小さい頃からプログラミングに触れる機会を多く貰う。教え、構築すればその通りに動くコンピュータのなんと誠実なことか。もちろん、難しい動作だったりを覚えさせ構築するのは骨が折れるものであったが、それが自分の思い通りに動いた時の達成感といったら何にも変えられぬものであった。 両親の薦めから高校時代にアメリカの親戚の元で医学を学ぶ。どちらかといえば彼の興味を引いたのは医学現場の機械類であった。将来的にはAIを使った治療も夢ではないらしい。まだまだ導入には時間がかかるだろうが、そんなプログラ厶に自分も関われたらと憧れた。ここで、良い機会が多いのに人と関わることが少ないことをアメリカの家族に指摘され、人の心情だったりも頭に入れる。しかし、人の気持ちは直ぐに移り変わるもので、やはり難しいというか、不誠実さを感じてしまった。 この仕事についたのは天職であったのだろう。日々が色鮮やかにすぎ、好きなことを職にできることに感謝した。ヘルメスでの日々は財産だった。AIを研究できるこの職場。 だから最初は戸惑ったのだ。1人だけの世界で構築するのではなく、知らぬ他人と一緒にAIと共同生活をすると言うのは。 元来、さほど人付き合いが好きな方でもなかった。自分の興味の引かれることがあまりにも無生物であった。戸惑いの方が大きかったが、こんな機会はそうそうに無いとそのまま志願。エルピスの高い技術力に触れられる機会を棒に振るのは惜しい。最初はかなり緊張していたし、対機械に対する気持ちの方が大きかったので、AIに感情を教えこませることにさほどの意味があるとも思えなかったのだ。 話して驚いた。エルピスは本当に人の子のようであった。 そこからエルピス、そして2人と共に共同生活を行うようになる。人付き合いは好きではないが不得意ではない。最初は上辺だけで付き合っていたが、今では皆のことは信頼出来るチームの2人だと思っている。もちろんエルピスのことも。自分と同じように人生の糧となる何かを見つけてくれたらどんなに嬉しいか。 性格は平和主義で軽薄。自分からぐいぐい前に出るタイプでは無いが、好きなことに対しては一直線。誠実不誠実、を大切にする人。からかうのも好きだし、周りの人のことは大切にする。 好きなものはコンピュータープルグラム。苦手なことは心情把握。最近はそうもいってられない。 2010コンピューター技術者ベース 言いくるめ→精神分析 経理→科学(暗号学) 2015特徴表持ち探索者(使用はKPに一任) (2-5)鋭い洞察力/優れた感覚の持ち主であるため、<目星>に+30％。 (3-2)プロ・ドライバー/小さい頃から乗り物で遊んでいた。あらゆる<運転>技能の基本成功率は50％である。 通過シナリオ(ネタバレ注意) 20200616 「かくて神の御心からは逃れたし」(大和KP) 永遠 紬 (虎繪) 枝渡・J・ミカド(じもさん) 愛してたよ。おやすみ。 ネクロノミコン持ち帰り。いざという時に、後悔した時に。俺が使う。 20210209 実験体δは青に微笑む 宗形 春奈

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