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【通過シナリオ】 ・金糸雀の欠伸(HO3) 名前は「たぬき」のイントネーションで。 基本ルルブ記載刑事ベース。 個人的な技能として＜医学＞を取得。 仕事に対して積極的なんだか怠惰なんだかよく分からない刑事。 ギン〇ス社のお菓子をよく齧ってる。アスパ〇ガス率が高いが、たべっ子ど〇ぶつの時もある。セレクトに深い意味はない。というかPLがお菓子に重い設定を紐づけたくない。じゃあ何故持たせた。何となくですね、はい。許してください。 荒事は苦手。 拳銃がまぁ一般人以上には使えるかなぐらい。 かといって交渉等の対人も正直なところ得意ではない。 ヒーラーに落ち着けたら万々歳。だが出目が許すかな！ 昔(といっても高校ぐらいの頃)医者を志そうとしたことがある。医大目指そうとして普通に難しくて折れた。 ただ、その名残で今でも医学系の知識は仕入れている。知っておいて損は無いし、いざという時に使えることもあるし。 己が貢献できるのはその分野ぐらいしか無いのでは？ということで＜応急手当＞もそれなりに使っている。 しかし精神系に関しては知ったこっちゃねぇ。＜医学＞の知識として知ってはいるが、＜精神分析＞が使える技術は無い。 ＜以下HOに関わること＞ 元来正義感に厚く、多少のサボり癖等はあったもののしっかり仕事に取り組むような刑事だった。 その態度が崩れたのは5年前、妹が殺されてから。 医者の逮捕を知った時、どうしても胸に重いしこりのようなものが残った。 誤審だと分かっているから？ それもあるかもしれない。しかし、これが本物の犯人だったとしても感じただろう、得体のしれない感情。 犯人が法による公平な裁きを受け、死刑宣告を受ける。誤審だと分かり切っていなければ、望んでいた結果のはずだった。 無実の人間を犯人に仕立て上げる事への罪悪感だろう。そう思い込もうともした。しかしいつまでたっても、もやもやとした気持ちは晴れず、心には重苦しい何かが残り続けた。何をしたってすっきりしないのだ。 妹を失ったことによる心の傷が癒えていないのか。あぁ確かに大切な子だった。「子供ができた」と嬉しそうに、心底幸せそうに言っていた顔を覚えている。そのまま幸せになってくれればよかったのに。 正体の分からない感情を持て余し、数日か、数か月か、数年か。 ある時ふと、ようやく感情の名前が分かった。まるで霧がかっていた視界が晴れたようだった。そして同時に己に失望した。 なんてことはない、それは怒りだった。 己の手で犯人を裁かなければ、殺してやらなければ気が済まない。公平さ、正義、そんなものは知ったことではない。そんな独善的な感情を自身が抱いていることに、何よりも自分自身が一番失望した。 私刑を求める時点で刑事失格だとさえ思えた。少なくともそんな感情を抱いているという事実は、やる気だとか、そういったものを削ぎ落とすのには十分だった。 勿論、妹のためにどんな形であっても子供を見つけてやりたいという気持ちもある。しかし、私情がそれを上回っている可能性に関しては否定できないし、なんなら上回っているんだろうなと自覚してさえいる。そしてまた自己嫌悪が加速する。 最早妹のために怒っているとすら言えないのかもしれない。ここで妹の存在を持ち出すのは、彼女のことを出汁にしているのとなんら変わりが無い。 ただ、怒りを抱き続けるというのは簡単なことではない。激情は一過性のものに過ぎないし、なにより疲れる。 もしかしたら彼は、くすぶっている燃え滓に必死で風を送っているだけなのかもしれない。 彼の中に残っているのは「何が何でも犯人をこの手で裁く」という執念だけなのかもしれない。 妹の名前は小宮 梨乃(こみや りの)。 それ以外の設定は、随時詰めます。 「金糸雀の欠伸」通過後、ひっそり自殺。

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