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みずしの　あさひ 一人称:俺 10年前の出来事から車に乗ると過呼吸になる。 出来事をふとした時に思い出した時や情緒不安定になった時等は右耳のピアスを触って落ち着こうとする。 右耳のピアスは唯一の親友であったアイザック･ワードの物。 10年前の直接ではないにしろ人を殺してしまった事、そしてアイザックの死によって学校は休学し塞ぎ込んでいた。 アサヒの父は日に日にやつれていき無力になっていくアサヒを見て何かできないかとかんがえ、知り合いがやっている探偵事務所で働いてみないかと提案する。 アサヒは自分はいわゆる一般的な職業につかない…つけないと思い、最初は乗り気では無かった。 しかし、ある日机の引き出しを何の気なしに開けた時にアイザックが書いていた途中の小説が目に入る。 アイザックの死の後、アイザックの部屋から見つかったものだった。アイザックの両親に｢これはアサヒ君が持っていて｣と渡してもらったが、読む勇気がなく奥にしまっていた。 読まなければ…読まなければ…と思い続けて読めなかったアイザックの未完の小説。意を決して読んでみる。そこには主人公の名前が"アサヒ"、助手が"アイザック"が事件を解決するという推理小説があった。内容は本当にありきたりな、推理小説をいくつか読んでる人がいたら1度は見た事あるトリック、ストーリー展開だ。だけど、アサヒは夢中で読み続けた。そこには確かに事件を2人で追いかけ続けているアサヒとアイザックがいたのだから。 アサヒはその小説を見て、知り合いの探偵事務所で働くことを決意する。 最初は雑務や人に関わらないような業務をしていたが、徐々に仕事を任せられるようになる。主に事件や依頼内容の情報のファイリングだが、聞き込みも少しするようになる。 まだ人と関わるのは苦手だが、｢アイザックだったら…｣｢アイザックならこの時…｣とアイザックを思い浮かべて笑顔を作るように。 依頼人にお礼を言われる瞬間だけ、少しは自分はまだ生きていてもいいのかな？と思う事ができるようになっていっている。 自分が犯した罪は決して消えないが、せめて誰かの役に立てたらこの胸の痛みは消えて欲しいと願いながら今日も働く。 【通過シナリオ】 ・DAY DREAM OF BIG BEN ～ビッグ・ベンは白昼夢を視るか～(PL)…ロスト。

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