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「運命だとか、宿命だとか、そんなものはないんだよ。あるのは運とタイミング。そうだろう？」 「どうでもいい、あぁ本当に、どうでもいいんだよ。……この世界の、何もかもが。どうでもいい」 「ねぇ、キミには何を賭してでも、守りたいものがあるかい？　――僕にはあるよ」 僕/キミ(機嫌が悪い時は『お前』）/～（苗字）さん/（大切な人のみ、【名前】） IBGM:「ブラインド・エゴイスト」「過つ業火に包まれて 」 -------------------------------------------------- 特徴表… 【3-5　銃火器の達人】 銃火器とは何かの縁があり、普段から親しんでいる。 火器技能５つ（拳銃、サブマシンガン、ショットガン、マシンガン、ライフル）の基本成功率は50％である。） 【1-4　オシャレ】 いつも身だしなみに気を使っている。APP+1。 -------------------------------------------------- 要人警護：民間軍事会社メンバー（人類学+10%） -------------------------------------------------- これは昔、むかしの物語。 生まれながらに両親から愛を注がれなかったその子供は、コインロッカーベイビーとして児童養護施設に保護されました。 それから、しばらく。物心がついた頃、少年はとある優しい家庭に養子として引き取られ、束の間の愛に満たされました。 しかし、現実とは残酷なもので。彼が引き取られてから３年後の夏、少年の住んでいたその家は、ある愉快犯により放火され、 両親ごと灰になってしまいました。 そうして、少年の手に残ったのは。何をしても護りたい『大切な存在』と、周囲が彼を慰めるために告げた、優しい言葉でした。 『そういう運命だったんだ、きみたちは何も悪くない。死んでしまった家族の分も、健やかに、幸せに、生きるんだよ』 ――何が運命なものか。そんな言葉で片付けるな。これは人災だ。僕の不幸は全て、どうしようもない大人たちが作ったもの。 それなのに、運命なんて言葉に責任を押し付けて。まるで彼らが死ぬことが、正しかったように、片付けるな……っ！ 顔に酷い火傷を負いながらも、大人たちを睨みつける少年は、ゆえに思いました。 強くなろう。そして自分が、『大切な存在』を、守りきろう。 何からも、どんな運命からも。それがどんな結果を、招くとしても。 -------------------------------------------------- ◆花向　弔　（はなむけ　とむら）//本名：●●　▲▲ ただただ『大切な存在』を守るために努力を重ね、それ以外は基本的に『どうでもいい』と思っている男（26）。 赤子の頃、コインロッカーに捨てられる形で発見され、９歳まで児童養護施設に世話になっていた。 しかし良縁に恵まれ、龍美（たつみ）家に養子と言う形で引き取られ、新たに「龍美　▲▲」という名前を授かる。 その時、同い年の女の子である縁寿（えんじゅ）と出会い、以降は時に兄として、弟として、幸せな家庭の中で共に成長していく。 地頭がよく（INT:15）、自分の境遇についてなんとなく察していた幼子は、始めての温かな家族に最初は戸惑うものの。 両親の優しさや愛、そして寄り添ってくれる縁寿の存在により、凍り付いていた心が氷解。次第に笑うことも増えていった。 転機が訪れたのは３年後、１２歳の誕生日が近付くころ（実際の誕生日は不明なので、龍美家に訪れたその日を、弔は己の誕生日と記憶している）。 小学校は別々だったけど、来年からは縁寿と同じ学校へ通えると喜んでいた少年は、その帰り道に不審な男と巡り会う。 彼は少年に対し、『自分が本当の父親だ』と話し、『彼女によく似ている』という理由で手を引いて歩き出そうとする。 それに対し少年は、『父さんはお前じゃない』と真っ向から拒絶。恐怖と共に家へ逃げ帰り、その日は難を逃れた。 しかしその数日後、１２歳の誕生日。 優しい家族にお祝いされ、美味しいご飯を食べて眠りについた弔は、深夜遅くに妙な熱さを感じて飛び起きる。 そうして目にしたのは、自分たちの幸せが燃えているところだった。 訳もわからず両親と縁寿を起こし、どうにかして皆で外に出ようと画策するも、火の勢いは強い。 そのため、子ども達だけでも逃がそうと考えた両親が即席の命綱（シーツや枕カバー）を作り、子ども達をどうにか非難させる。 だが両親の救助は間に合わない。二階の窓から外に逃がされ、近隣に助けを求める形で消防車を待っている間に、家屋は倒壊。 それでも消えなかった炎の中に、錯乱と共に飛び込んだ縁寿を救うため。少年も炎の中へと潜り、重度の火傷を受けながらも、最後の家族を連れ帰る。 ちなみに、その時のことを縁寿が思い出さないよう、自分自身を責めないように。消えない火傷の痕は前髪を伸ばすことで隠してはいるのだが。 両親を置いて行きたくないと泣きじゃくった縁寿を、無理やりに近い形で自らと共に避難させたことは正しかったのだろうかと、自問は絶えない。 そんなふうにして壊れた幸せの中、慰めるような大人の言葉を睨みつけた少年は、支援者の援助や助けを受けながら、成長していく。 もともと龍美家はそれなりに裕福だったため、残された子どもたちを憐れに思う者も多く、生活には然程困らなかった。 だからと言って、恐らくは互いに心の傷は癒えることはなく、少年が笑顔を見せることもまた少なくなったが、縁寿を心の支えとして生き続け。 気付けば大学生時代も佳境、ゆえに将来の道を決めなければならず、就職に必要な履歴書を作成するために己を見つめ直す必要性に駆られた青年は、 そこでようやくあの事件のあらましを知る。なんでも犯人である男は、『自分の大切な子どもを奪われたから犯行に及んだ』と答弁したという。 精神疾患を持っていた犯人の言葉を理解する物も、鵜呑みにするものもいず、その言葉はただの妄弁と片付けられたようだが、青年は漸く理解する。 『あの事件を引き起こした最大の理由は、自分だった』、『そしてもしかしたら、あれが自分の本当の父親だった』。 推測であったとしてもあんまりな内容に、青年の心は完全に冷え切り、感情表現も薄く、『大切なもの』以外へのあらゆる固執も希薄になり。 父が居れば母も居る、という当たり前の推測から、『花向　弔（ハナムケ　トムラ）』という偽名で生活することを選択した。 全ては大切なひとを護るために。 ▼以下、職業Ｐ内訳 ◆要人警護：民間軍事会社メンバー ＜回避＞＜キック＞＜応急手当＞＜隠れる＞＜忍び歩き＞＜登攀＞ 大切なひとを護るため。幼い頃からほぼ独学で喧嘩の仕方を覚え、体力もそれなりに持てるよう、鍛錬もしてきた。 しかし夢見の悪さからくる不眠気味の影響か、体は男の平均値よりも小さく。それゆえに俊敏さを活用した戦い方を得手とするようになる。 そうして得た技術を最も利用できる場所として、要人警護の職に就くことを選択。自らを省みることが少ないため、うってつけでもあった。 ちなみに、顔の火傷を負った側（左）は、長く伸ばした前髪で隠しており、基本的に窺えることはないが、激しい戦闘行為の際にはちらりと垣間見える。 左の目は未来、右の目は過去を表すと言うが、さて、……彼の場合は。 ＜拳銃＞＆【3-5　銃火器の達人】 職業柄、銃を扱うことも多い。銃などの扱いは就職してから学ぶことになったが、 『これもまた縁寿を護る術になる』と貪欲に知識を吸収。手足とまではいかないが、ある程度扱えるようになる。 ＜機械修理＞ 遠隔での通信を使った行動も多いため、そこそこ使えるが、プロには及ばない。 ＜人類学＞ 要人警護は人と接する職業であり、その先に『ヒト』を見る世界でもある。 とはいえそれも、見える範囲でしかないが。 ▼以下、興味Ｐ内訳 ＜聞き耳＞＜精神分析＞＜図書館＞＜目星＞ 花向弔には、『趣味』と言えるようなものがない。たとえ家に居ても、大切な縁寿との時間を過ごすだけだ。 だからこそ、彼女の動向については、よく観察する。哀しんではいないか、無理してはいないか、胸を痛めてはいないだろうか。 推測して、考えて、時に気分転換に外に連れ出し、同じ時間を享受する時だけ、表情が和らぐ。 逆に言えば、自分の見えないところで彼女が行動をすれば動揺するし、できれば『自分がいる時にだけ、外に出て欲しい』。 それはどこか歪んだ愛情なのかもしれないけれど、大切なひとであることには変わりない。 ------------------------------------------------------------ ◆2020/11/1「傀逅」クリア　トゥルーエンド　生還

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