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本名は島田真人。 坂上裕二は彼にとって特別な人間の名前のようだが、過去をいくら調べたとして彼に関わる人間の中にその名前の者はいない。 存在しない過去を抱えて生きている。 向日葵が好き。 ■通過シナリオ ・オーダーメイド ・飼う男 創作企画「ぼくたちのなつやすみ」からコンバート。 夏の終わりに土砂災害で死ぬ運命から外れてしまった。 企画創作時の記憶はあるが、すべては島田真人の頭の中だけに存在している出来事となっているので、いかなるシナリオ参加にも過去の出来事は影響しない。 －以下創作企画「ぼくたちのなつやすみ」での設定－ とある夏の始め、穏やかな田舎に大きなキャリーケースを引いて越してきた。 町はずれの畑付きの空き家を買い取り、畑には向日葵を植えて育てている。 － 学生時代「島田真人」は一番仲の良かった友人「坂上裕二」にほのかな恋心を抱いたこともあったが、 それをどうこうすることもなく大学時代に知り合った女性と結婚。 「坂上裕二」は少し変人で道徳や常識に欠ける面があったものの、容姿が整っており明るく人に好かれる人間だった。 － 初夏のある日、夕方の赤い日が差すころ、出先からの直帰で自宅に帰った島田は妻と坂上の不倫現場に遭遇してしまう。 その時の記憶はあまりない。気が付いたら2人は死んでいた。 妻に裏切られたことより、坂上に裏切られたことにショックを受けている自分に落胆した。 － 「お墓に入れてあげることはできないから、せめて僕の一番好きな花を贈ろうと思ったんだ。」 － 20××年9月1日 一昨日は酷い雨だったが、昨日今日といい天気だ。気温も高く蒸し暑い。 昨日の夜中に山の一角で土砂崩れが起きたようだったが、幸い空き家が潰れた程度で済んだようだった。 畑に被害が無くて本当に良かった。 でも、どうしてか、ひどく息苦しくて窮屈だ。 どうしてだろう。どうして彼女のことを、彼のことを思い出すのだろう。 もう全部土の下に置いてきたのに。 ----------------------------------------------------------------------------- 埋まらなかったひと、もしくは置いて行かれたひと。 その日を境に一切のしがらみを失くしてしまったひと。 罪も、罰ももうどこにもなかった。 それでもただ一人そこに住んでいる。 もう土の下には誰もいないのに。 ----------------------------------------------------------------------------- いわゆる別世界線で生き延びた「　　　　」 田舎町の片隅でPCで謎の収入を得ながら向日葵を育ててのんびり暮らすさびしい人。 近頃は人と話すことも無くなっていよいよ孤独。 余生のような死後のような来世のような日々を送っている。

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