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HO１の家に仕えているメイド HO１の事は、ぼっちゃまと呼んでる 基本的に伏し目がちに見えるが、その下ろしかけた瞼の隙間から周囲を常にくまなく警戒している 下調べなどは周りの使用人に任せており、自分は現場で主人を守るのを第一に行動する 大人しく自分に対しては自信のないうじうじした面があるも、HO１にはどこかお姉さんぶりたい気持ちがある 基本的に敬語で話し、側仕えとして常に主人の近くに控えている 食事も休憩もいつしているのかわからない（実際にはしてない。食事は軽いものを少し、睡眠は夜下がった後主人の部屋の近くの小部屋で浅い眠りをすぐ動ける体勢で数時間とるだけ） 365日常に主人の為に働く奴隷だが、自分自身のこれまでと比べたらまだ良い暮らしだと思っており普通の生活はもうずいぶん前に諦めた 小さい頃両親が交通事故で死亡し、身寄りがなく、孤児院に入る その後運良く孤児院から里子に出されるも、その里親は子供に窃盗（スリ、万引き等）をさせて使えなくなったら何処かに捨てては次の里子を得るという屑の極みだった 元々親の教育と孤児院で（泥棒は悪い事）と覚えていた彼女は里親の方針が合わず、度重なる虐待と性的暴行を受けていた ある冬の日「町で稼いでこい=盗んでこい」と薄着で外に放り出されるも、そんな事をしたくなかった彼女は路地裏に足を踏み入れる 碌な食事も与えられず、栄養失調でガタガタだった体では到底まともに動くことも出来ず、そのまま路地裏で霞んでいく意識の中遠くにある街の明かりをぼんやりと見つめていた （あぁ、おなか、すいたなぁ） （わたし、しんじゃうの、かな） （おとうさん、おかあさん、あいたいよ） うっすらとその瞳に涙が浮かび、一雫流れ落ちるその直前 「大丈夫かい？」 と声をかけられる 「こんな所で、女の子が1人は危ないよ。家はどこだろう？送ってあげるよ。」 優しく声をかけてくれた大人の人に 「……いえ、……かえりたく……ない……」 と小さく答えて何も映さないガラス玉の様な目を向ける 「あぁ。そうなのか……それなら、おじさんの家に来ないかい？君と歳の近い子がいるんだ。一緒に遊んでやってほしいんだ。」 綺麗な服 優しい言葉 涙を拭う、温かくて大きな手 「…………いいの……？」 警戒心すら捨てたような乾き切った声で尋ねる彼女に 「勿論さ。……君は、今日からうちのメイドだ。名前は？」 「………… めいこ。……なみだ　めいこ」 「それじゃあ、めいこ。今日からよろしく頼むな。」 といった経緯で、HO1の父親に路地裏で拾われる それから怪我の治療をしてもらい、ご飯を食べさせて学校にも通わせてくれた まだ子供だから、と碌な仕事もさせてくれなかったが、簡単なお手伝いのような事をさせてもらった その中で1番の仕事はHO1の面倒を見る、そばにいることだった そうして年月が経ち、メイドとして働いて暫くしたある晩、HO1の父親に呼び出される 主人から自分の指にはめられた指輪に疑問を抱いているもその場では何も言えず、大人しくしていた しかし寝る前に外そうとして外れない指輪と胸の痛みに困惑していると他の使用人を伴ったHO１の父親が現れる 何も言わずに他の使用人達に拘束され、戸惑い恐怖に泣き崩れる彼女を空き部屋に押し込むと彼は、 「お前を連れて来たのは、この日の為だった」 「路地裏なんかで無駄に死ぬよりは、我が一族の為に死ね」 「その胸の痛みは既存の魔術に手を加えた、この一家に古くから伝わる魔術だ」 「この事をHO1に知られたら、死ぬよりも恐ろしい思いをさせてやる」 「勝手に自殺でもしてみろ。次に連れてくる子供は、お前の身代わりになるんだからな」 「忘れるな。くれぐれもHO1には知られないようにしろ。バラそうなんて考えを持ったその夜が、お前にとっての地獄の再来だ」 そう告げられ、自分を拾って優しくしてくれたこれまでの日々が、虚飾の物だったと知り絶望するも、HO1はそれを知らずに接してくれた唯一の存在であると理解すると同時に（彼もまた、こんな世界に巻き込まれていく被害者の1人なんだ）と思うようになる それからはHO1の為に命を投げ捨てる気持ちで側に仕え、主人の命令はなんでもきいている HO1を守る為に武術、銃の扱い、交渉術を身につける 何も知らないHO1が、いつか自分に施された魔術や家の事を知った時に、傷付き悲しむか、隠してきた日々に憤るかはわからないが、その日がくるまでは、誠心誠意、真心を込めて側にいようと思って今日も側で微笑む 「何故自分にこんなに尽くしてくれる？」と聞かれたら、 「孤児で身寄りのなかった自分を、拾ってくれた大旦那様や、この家の方に恩返しがしたいから」と答える もしそれ以上に隠し事があるんだろう、と聞かれたら 「（主人として）あなたが、好きだからですよ。でも、主人とメイドなんて、身分不相応でしょう？だから、伝えられませんでした。申し訳ありません。」と嘘の恋心を伝えるつもりでいる HO1には、小さな頃は普通の友達のように接していたが、メイドとして働き出してからは敬語で接するようになる（魔術の少し前） シナリオ「Yes, my lord.」　クリア　射場本直（いばもと　すなお）ぼっちゃまにこれからも仕える 後遺症：お互いの精神力（MP）を常に互換する。互いのMPを使える、ともいえる。

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