タグ： なまこ式二 官能小説作家 失楽園産哲学体系 二万円家

2015特徴表 格闘センスの持ち主：≪キック≫≪組み付き≫≪頭突き≫の基本成功率が50% 芸術的才能：一つの≪芸術≫系技能にINT×3の成功率が加算される 名前の読みはアヤコ。二万円家出身。かなりの甘党。 「明ヶ方硝子(アケガタショウコ」というペンネームで活動中の、活動暦三年にして既に決して低くない評価を得ている官能小説作家。性的事物の坩堝である二万円家に生まれ育ったこと自体が究極の英才教育となり、文学への興味が彼女をその方向へ向かわせた。なんてことをする。 本人は性交渉を経験したことがないが、理解のある(そして倫理のない)兄弟姉妹へのインタビューによって割とあらゆるシチュエーションの知識を得ている。とは言え、多くの兄弟姉妹たちは何だかんだで人間が出来ているので、もっと理想的に情けない人間のサンプルを得るために双子の妹である愛緒里からおじさんを紹介してもらうことがある。「話が通じて、押しに弱く、急に襲ってきたりしない」という提示条件の多さとは裏腹に、結構な数のおじさんと飲食店で話せる。あいつのネットワークはどうなっているんだ。 おじさんへのインタビュー途中に「ほう！かなりそそられますねぇ！！詳しく聞かせてくれませんか！？？」とかデカい声で言う。自分の好みに刺さるエピソード一つ一つに対して実にインタレスティングに相槌を打つ。おじさんからしたらとんだ羞恥プレイだが、二千円ほどの取材費を先払いすることにより何も言わせないようにしている。悪魔のやり口。 「セックスは最も目新しい過ちであり、それよりも古い過ち全てを一度に思い出させる引き金」だとか、「自らの弱みや卑屈さを知らずの内にひけらかす、犬が腹を見せて寝転ぶのと何ら変わりの無い、獣性にも人間性にも紐付かないおかしな習性」だとか、「あんなものやめてしまえ」だとか、単なる生殖行為の目的以外で行われる性交渉のことを小学生らしからぬ語彙で死ぬほどボロクソに言う。特に清らかな愛も持たずにそのような行為に何度も及ぶ人間をゲラゲラ笑いながら「愚か」とバッサリ切り捨てる。 しかし、彼女はそういう人間の生き様が大好きである。間違っていたり不確かだったりするものに縋り付く、間違った不確かな在り方に浪漫を感じている。彼女の作品は、濡れ場の緻密な描写もさることながら、決して威張っては語れないような泥臭く倒錯した人間ドラマとしても評価を得ているのだ。 小説に登場するキャラクターのアイデアを得るため、一人で外出することが多い。高い観察力と妄想力で、目をつけた一般市民の容姿や立ち振る舞いから普段の様子を妄想し、自分好みに捏造して最終的に出来上がったものをほぼそのまま使用している。どうせ文章だからバレない。 家族と外出する時にもこの悪癖は発露する。程よく遠くに居る他人をバレないように指し、家族に対して小声でその様子から想像した自宅での行動や人との話し方などをペラペラ喋る。「だと思う」のような言葉をあまり使わず、加えてなんか妙に説得力がある説明なのでかなり気持ち悪い。挙句の果てに「ああいう人がベッドの上では」みたいな内容を怒られるまで話し出す時期もあった。本当に最悪。 兄弟姉妹との関係はかなり良い。優しく性に奔放で拗らせた恋愛感情を持つ美羽里、美味しいスイーツを作る上に性癖が激しい夜伽里、どちらも偽りでない二面性と隠れた変態性を兼ね備える射斗流、決して幸せではない経歴とままならない自意識を抱える羽沙真…挙げきれないほどの宝の山としては勿論、彼ら彼女ら一人一人が持つ技術に尊敬の念を抱いている。 また、近親姦に抵抗の無い兄弟姉妹の情事を見学させてもらうこともある。何回も濡れ場を執筆していても目で見る性交渉の免疫は少なく、見ようによってはグロテスクな光景に対する若干の眩暈と単純な羞恥を覚え、本人は頑張っていても見ているか見ていないか分からないくらいの状態だが、部屋に戻って落ち着いて整理した瞬間に凄まじく創作意欲が高まるので彼女にとって欠かせないイベント。同時に「もっとしっかり見ておけばよかった」ともなる。 作家としての熱が高まるにつれ学校に行く日数が減っており、今では週に2～3日ほどのペースになっている。異様に良い顔と、肩凝りと姿勢の悪さと眼鏡のせいで妙に老けた立ち姿と、学校では思想を自重して恐ろしく口数が減ることが手伝って、同級生たちにはシンプルな悪口から妖怪扱いまで幅広い扱いを受けている。本人はガキどもにあまり興味がないので気付いてない。が、片手で数えられる人数のファンも存在する。 かなり少食で体重も低いが、「燃費が良いということだよ」で通している。執筆にはパソコンやスマホを使わず原稿用紙に書きたいタイプで、そのせいでより一層肩が凝ったりする他、眠気を吹き飛ばすほどの集中力で限界まで活動した後泥のように眠り目覚めてまた執筆するというサイクルのせいで風呂に入るのを忘れ、「何をする！！今ちょうど筆が乗ってきたところなんだよ！！！」と叫びながら家族に引きずられて無理矢理洗われている姿も珍しくない。

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