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手世　早凪（てぜ　さなぎ） 見滝原高校に所属する高校三年生。 高校卒業を控えているが、進学はせず就職するという方針を固めている。 片親が死んでは再婚、のループを全部で5度繰り返しており、最終的に三番目の母・四番目の父・三番目の母の連れ子（姉）と共に暮らしていたが、母と父が同時に行方不明となったため、姉と二人暮らしになった。 保護者が居なくなったが明確な死亡ではなく、一時的に養護施設に入るには二人の年齢が高すぎる上、早凪の高校卒業が近づいていたため、そのまま二人暮らしになっている。 とはいえ一家の稼ぎ手が不在なため、家計を支えるために週6でバイトをしている。 ……というのは建前で、実際は5回もの再婚によりある程度の額が口座にある。相続すればまとまった額にはなる模様。 思春期の多感な時期に立て続けに家族を亡くし、度重なる再婚によって家庭環境が崩れることを繰り返したため、基本的に人の善意を信用していない。 これはひとえに、パートナーを失った片親が寂しさを紛らわせるべく新たなパートナーを用意しては「子供のため」と言い訳をし、早凪の意思を確認せず早々に再婚していたからである。 それらの自分の意思と関係なく事態が進行していく様から、与えられた役割をこなすことが人生だと彼なりに達観し（こじらせ）ている。 目下のところは模範的学生としての役割をこなしているが、これからは高卒社会人としての役割をこなす必要があると考えているようだ。 三番目の父の連れ子（妹）を溺愛し、思春期のうちかなりの時間を彼女と過ごしていたが、最初の母と共に火事で死んだため二番目の母の連れ子（姉）を妹として溺愛している。 なおこの姉もまた早凪と似たような経験をしており、年下のはずの早凪に妹として依存している。 早凪は彼女に対して『兄としての役割』を超えた感情を抱いているが、本人の（人間としての）経験不足も相まって感情の正体がつかめていない。 （今のところは役割に落とし込んで「家族を失うことを恐れている」と認識しているが、おそらく両親を失っても自分は然程取り乱すことはないとも認識しており、この矛盾は早凪の中でいまだに消化されず残っている） 姉についての詳細は『大切な人』を参照のこと。 部活はサッカー部……だったが、両親が蒸発して以来は休んでいる。 シュートはキック技能として、ドリブルは回避・跳躍技能として、ヘディングは頭突き技能として反映。 両親の再婚等により法律を調べる機会があったため、若干の法律知識とかなりの図書館技能を持っている。 バイトは近所のファミレス（イタリア料理店）でキッチンスタッフをしている。 この調理経験から就職を目指している。 苗字の遷移 蝶野（ちょうの）→平坂（ひらさか）→伊佐（いさ）→手世（てぜ）

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